2025年1月14日 (仮訳)中国遼寧省産の昆虫病原菌の新種、Ophiocordyceps xifengensis Fei, G-X. et al. 2024. A new entomopathogenic fungus, Ophiocordyceps xifengensis sp. nov., from Liaoning, China. Phytotaxa. Available at: https://phytotaxa.mapress.com/pt/article/view/phytotaxa.642.3.1 [Accessed January 14, 2025] 【R3-12433】2025/1/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国遼寧省においてチョウ目の蛹に発生した菌を検討し、Ophiocordyceps xifengensisとして新種記載した。 本種は子座が棍棒形、柄が円筒形、子嚢が円筒形、子嚢胞子が糸状で、無性世代を有することなどで特徴づけられた。 本種は分子系統解析でHirsutella citriformisクレードに含まれたが、この系統で有性世代が報告されている種は少なく、他種より子嚢殻、子嚢、子嚢胞子がいずれも小型であった。 中国遼寧省鉄嶺市西豊県廟溝村 (新種) Ophiocordyceps xifengensis G.X. Fei & X. Zou 語源…西豊産の 【よく似た種との区別】 Hirsutella citriformis 昆虫寄生菌である 分生子形成細胞の長さの範囲が重なる nrLSU+nrSSU+tef–1α+rpb1+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり宿主がチョウ目の蛹ではなくビワハゴロモ科の成虫である 本種と異なり有性世代を形成しない 本種と異なりシンネマを形成する 本種と異なりシンネマが分枝しないのではなく分枝しないか分枝する 本種より分生子が短い 本種と異なり分生子がレモン形または長楕円形ではなく紡錘状 nrLSU+nrSSU+tef–1α+rpb1+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hirsutella kuankuoshuiensis 同じチョウ目昆虫に寄生する nrLSU+nrSSU+tef–1α+rpb1+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり蛹ではなく幼虫に発生する 本種と異なり有性世代を形成しない 本種と異なりシンネマを形成する 本種より分生子柄のサイズが小さい 本種と異なり分生子形成細胞が長い 本種と異なり分生子形成細胞が屈曲し螺旋状または波状になるのではなく細長い円柱形で頸部が狭い 本種より分生子が長い 本種と異なり分生子がレモン形または長楕円形ではなく狭紡錘形 nrLSU+nrSSU+tef–1α+rpb1+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hirsutella shennongjiaensis 昆虫寄生菌である nrLSU+nrSSU+tef–1α+rpb1+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり宿主がチョウ目ではなくハサミムシ目である 本種と異なり有性世代を形成しない 本種と異なりシンネマを形成する 本種より分生子形成細胞が短い 本種と異なり分生子形成細胞が屈曲し螺旋状または波状になるのではなく円筒形または錐形 本種と異なり分生子がレモン形または長楕円形ではなくソーセージ形 nrLSU+nrSSU+tef–1α+rpb1+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ophiocordyceps alboperitheciata 同じチョウ目昆虫に寄生する nrLSU+nrSSU+tef–1α+rpb1+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり蛹ではなく幼虫に発生する 本種より子嚢殻のサイズが大きい 本種より子嚢の最大長が長い 本種と異なり子嚢の幅が狭い 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり無性世代が知られていない nrLSU+nrSSU+tef–1α+rpb1+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ophiocordyceps elongata 同じチョウ目昆虫に寄生する nrLSU+nrSSU+tef–1α+rpb1+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり蛹ではなく蛹または幼虫に発生する 本種より子嚢殻のサイズが大きい 本種より子嚢のサイズが大きい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり無性世代が知られていない nrLSU+nrSSU+tef–1α+rpb1+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される