(仮訳)サルデーニャ産のRussulaSardoniae亜節の新種、Russula occasus
Mua, A. et al. 2025. A new Russula of the subsection Sardoninae from Sardinia, Russula occasus sp. nov. RMR Boll. AMER. Available at: https://www.ameronlus.it/ojs/index.php/rmr/article/view/365 [Accessed September 10, 2025] 【R3-13153】2025/9/10投稿

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3行まとめ

イタリア、サルデーニャ島で採集された菌を検討し、Russula occasusとして新種記載した。
本種は子実体が中型で傘が白色~クリーム色で赤色を帯び、襞がクリーム色~淡黄褐色、柄が赤色を帯びず、味が辛く、担子胞子の装飾がやや網目状で、表皮シスチジアに隔壁を欠くことなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析でSardoniae亜節のクレードに含まれた。
Via del Tramonto, loc. Sinnai (CA) Italy

(新種)

Russula occasus Mua, Carcangiu, Casula, Rinaldi & Sanna
語源…日没の(「Via del Tramonto」の通りの名前に因む)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Russula persicina
イタリアに分布する
肉眼的形態が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスペイン、スウェーデン、インド、スロバキアにおける分布が知られている
本種と異なり傘が完全に赤色の傾向を持つ
本種と異なり柄が赤色を帯びないのではなくほぼ常に赤色を帯び、黄色も帯びるが基部がさび色でない
本種より胞子紋が僅かに暗色
本種と異なり担子胞子表面がやや網目状ではなく疣が部分的に孤立し部分的に連結し、時に縞模様に見えるが網目状にならない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Russula luteotacta
イタリアに分布する
子実体の形態が類似することがある(この種が退色した時)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりドイツ、ポーランドにおける分布が知られている
本種と異なり子実体が傷つくと黄変する
本種より襞の間隔が一般的により広い
本種と異なり肉が黄変する
本種と異なり胞子紋が純白色である
本種と異なり担子胞子表面がやや網目状ではなく疣状で稜があるがやや網目状にならない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Russula sanguinea(チシオハツ)
イタリアに分布する
肉眼的形態が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりドイツ、中国における分布が知られている
本種と異なり針葉樹林、特にマツ属との関係を持つ
本種と異なり傘が赤色で縁部がより淡色
本種と異なり襞がやや垂生傾向を示す
本種より襞が濃いクリーム色
本種と異なり柄が通常は淡い桃赤色
本種より胞子紋が僅かに暗色
本種と異なり表皮シスチジアに隔壁を欠くのではなく部分的に隔壁を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Russula exalbicans
肉眼的形態が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイタリアではなく米国、中国、ドイツなどに分布する
本種と異なりカバノキ属樹木と関係を持つ
本種と異なり子実体のグアヤクに対する呈色反応が穏やかである
本種より襞が暗色
本種より胞子紋が暗色
本種より担子胞子の形状が細長い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される