2024年11月30日 (仮訳)形態およびDNA配列データに基づくパキスタン産のCircinaria属1新種 Iqbal, MS. et al. 2024. A new species in the lichen genus Circinaria (Megasporaceae) from Pakistan based on morphology and DNA sequence data. Journal of the Botanical Research Institute of Texas. Available at: https://journals.brit.org/jbrit/article/download/1370/1395 [Accessed November 30, 2024] 【R3-12298】2024/11/30投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ パキスタンのバローチスターン州およびギルギット・バルティスタン州で採集された地衣の一種を検討し、Circinaria terrenoidesとして新種記載した。 本種は石灰質堆積岩に生じ、地衣体が土褐色~帯灰褐色の痂状で、小型の粉子を有することなどで特徴づけられた。 本報告によりパキスタン産のCircinaria属地衣の既知種は7種となった。 Pakistan, Gilgit Baltistan, Darel Valley (新種) Circinaria terrenoides M.S. Iqbal, Alla Ud Din, Khalid, & Niazi 語源…土のような(地衣体の色から) 【よく似た種との区別】 Circinaria affinis ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり石灰質堆積岩ではなく”stony steppes”などに生じる 本種と異なり地衣体が土褐色~帯緑灰色ではなく土灰色~灰緑色 本種と異なり地衣体が小区画状の痂状~疣状の痂状ではなくやや樹状、疣状~小区画状 本種と異なり粉子器が黒色ではなく帯褐色~黒色 本種より粉子のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Circinaria fruticulosa ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり石灰質堆積岩ではなくローム質または塩類土壌などに生じる 本種と異なり地衣体が土褐色~帯緑灰色ではなく帯黒オリーブ色、帯灰褐色、土色、時にさび赤色 本種と異なり粉子器が頻繁ではなく稀である 本種と異なり粉子器が埋生するのではなく通常は枝の先端に生じる 本種より粉子が短い 本種より粉子の幅が広い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Circinaria hispida 子器を欠く 粉子器が黒色 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり石灰質堆積岩ではなく石灰質土壌などに生じる 本種と異なり地衣体が痂状ではなくやや樹状 本種と異なり地衣体が土褐色~帯緑灰色ではなく緑灰色~灰色 本種より粉子が短い 本種より粉子の幅が広い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Circinaria arida 岩上生地衣である ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり石灰質堆積岩ではなく珪質岩などに生じる 本種より地衣体が薄い 本種と異なり地衣体が土褐色~帯緑灰色ではなく褐色〜オリーブ褐色または灰褐色 本種と異なり裂片が扁平~凹形ではなくいくぶん凸形 本種と異なり地衣成分を欠くのではなく含む(アスピシリン) ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Circinaria thorstenii 岩上生地衣である ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり石灰質堆積岩ではなく珪質岩などに生じる 本種と異なり地衣体が土褐色~帯緑灰色ではなく淡褐色~帯灰褐色 本種と異なり裂片が扁平~凹形ではなく扁平~僅かに凸形 本種と異なり粉子器を有するのではなく欠く 本種より粉子が短い 本種より粉子の幅が広い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される