2021年5月16日 (仮訳)タイ産のObba属1新種 Ren, G-J. et al., 2017. A new species of Obba (Polyporales, Basidiomycota) from Thailand. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.309.2.5 [Accessed May 16, 2021] 【R3-08416】2021/5/16投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイ、チエンラーイ県において焼けたマツの材に発生した菌を検討し、Obba thailandicaとして新種記載した。 本種は一年生で背着生、白色で蝋質であり、乾燥すると硬くなり、担子胞子が球形~類球形で、シスチジオールが多形、菌糸が弱いデキストリノイドであることなどで特徴づけられた。 本種は同じく北半球に分布するO. rivulosaに近縁であったが、形態的・系統的に異なっていた。 Thailand. Chiang Rai Region (新種) Obba thailandica G.J. Ren & F. Wu 語源…タイの 【よく似た種との区別】 Obba rivulosa 生態的に類似している 形態的に類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなく米国、カナダ、フィンランドなどに分布する 本種と異なり管孔が乾燥時脆い 本種と異なり孔口が平滑 本種と異なり子実体形成菌糸層が厚い 本種より担子器が長い 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり菌糸がデキストリノイドではなく非デキストリノイド 本種と異なり実質菌糸に菱形~不規則なロゼット状の結晶を含む ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Obba valdiviana ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなくオーストラリアおよびアルゼンチンなどに分布する 本種と異なりマツ属ではなくナンキョクブナ属およびユーカリ属植物に生じる 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい 本種と異なり実質菌糸に不規則形のロゼット状の結晶を含む 本種と異なり菌糸の壁がKOHで膨大する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される