コウヤクタケ型アトラクティエラ菌綱の予備的概観
Spirin, V. et al., 2018. A preliminary overview of the corticioid Atractiellomycetes (Pucciniomycotina, Basidiomycetes). Fungal Systematics and Evolution. Available at: https://doi.org/10.3114/fuse.2018.02.09 [Accessed December 23, 2018]
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3行まとめ
- コウヤクタケ型子実体を形成するアトラクティエラ菌綱の形態学的検討および分子系統解析を実施した。
- Helicogloea属に25種を認め、そのうち11種を新種記載したほか、Bourdotigloea属に9種を認め、そのうち6種を新種記載した。
- Leucogloea属を本属のシノニムとし、新属Saccosoma属を提唱して1新種を含めた。
掲載種 (42)
NEW(新種)
Bourdotigloea grisea
語源…灰色の
Norway, Møre og Romsdal, Nesset, Eikesdalen地図で開く ↗
比較 (1)
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりノルウェーではなくフランスおよびイギリスに分布する
本種と子実体形成菌糸層の外観が異なる
本種と担子器の最大長が異なる
本種と担子胞子の最大長が異なる
NEW(新種)
Bourdotigloea lanea
語源…柔らかい
Norway, Østfold, Aremark地図で開く ↗
比較 (1)
顕微鏡的形態が類似している
本種と異なりノルウェーではなく北米などに分布する
本種より担子器のサイズが小さい
本種より担子胞子の幅が狭い
本種よりシスチジアが短い
COMB(新組み合わせ)
Bourdotigloea longispora
旧名:Helicogloea longispora G.E. Baker
※本種のレクトタイプ標本を指定した。
比較 (1)
顕微鏡的形態が類似している
本種と異なり北米などではなくノルウェーに分布する
本種より担子器のサイズが大きい
本種より担子胞子の幅が広い
本種よりシスチジアが長い
COMB(新組み合わせ)
Bourdotigloea sebacinoidea
旧名:Helicogloea sebacinoidea L.S. Olive
※本種のレクトタイプ標本を指定した。
その他掲載種(その他掲載種)
Helicogloea angustispora
※本種のレクトタイプ標本を指定した。
NEW(新種)
Helicogloea aquilonia
語源…北方の
Russia, Leningrad Reg., Boksitogorsk Dist., Vozhani地図で開く ↗
比較 (5)
形態的に類似している
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりドイツトウヒを宿主とする
本種より担子器の幅が狭い
本種より担子胞子の幅が狭い
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
形態的に類似している
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種より南方に分布する
本種より担子器の幅が狭い
本種より担子胞子の幅が狭い
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
形態的に類似している
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり担子胞子がかなり幅狭い
本種と異なり菌糸が薄壁である
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
形態的に類似している
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と分布域が重ならない
本種より担子器が短い
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
本種と異なり北欧における分布しか知られていないという特徴を欠く
本種と異なり担子胞子が広楕円形~広円筒形ではなく球形~類球形
NEW(新種)
Helicogloea burdsallii
語源…北米の菌学者、H.H. Burdsall氏に献名
USA, Arizona, Santa Cruz Co., Coronado Nat. Forest地図で開く ↗
比較 (1)
形態的に類似している
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と分布域が重ならない
本種より担子器が長い
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
その他掲載種(その他掲載種)
Helicogloea caroliniana
※本種のレクトタイプ標本を指定した。
比較 (1)
形態的に類似している(本種に同定されたことがある)
本種より担子胞子の幅が広い
本種と異なり担子胞子に時に隔壁を有する
本種と異なり菌糸が組織中で膠着する
本種と異なり顕微鏡のスライドで豊富なゼラチン状物質が認められない
COMB(新組み合わせ)
Helicogloea compressa↗
旧名:Dendrodochium compressum Ellis & Everh.
比較 (1)
形態的に識別不能なほど類似している
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と地理的分布が異なる
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
NEW(新種)
Helicogloea crassitexta
語源…厚い組織の
Russia, Krasnoyarsk Reg., Ermakovskoe Dist., Sayano-Shushensky Nat. Res.地図で開く ↗
比較 (3)
ユーラシア温帯~亜寒帯域に分布する
担子胞子が長い
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体が薄い
本種より”basal hyphae”の幅が狭い
本種と異なり”basal hyphae”が薄壁または僅かに厚壁
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
ユーラシア温帯~亜寒帯域に分布する
担子胞子が長い
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体が薄い
本種より”basal hyphae”の幅が狭い
本種と異なり”basal hyphae”が薄壁または僅かに厚壁
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
ユーラシア温帯~亜寒帯域に分布する
担子胞子が長い
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりロシアではなくヨーロッパに分布する
本種と異なりマツ属植物ではなく被子植物などを宿主とする
本種と異なり担子胞子に時に隔壁を有する
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
NEW(新種)
Helicogloea eburnea
語源…象牙色の
Kenya, Taita-Taveta, Taita Hills, Chawia地図で開く ↗
比較 (1)
形態的に識別不能なほど類似している
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と地理的分布が異なる
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
その他掲載種(その他掲載種)
Helicogloea globosa↗
その他掲載種(その他掲載種)
Helicogloea inconspicua
その他掲載種(その他掲載種)
Helicogloea incrustans
比較 (1)
子実体が厚い
子実体が広がって生じる
子実体がゼラチン質
担子胞子が大型
担子胞子の隔壁数が1-3
本種と異なり日本ではなくヨーロッパなどに分布する
本種より担子胞子のサイズが小さい
その他掲載種(その他掲載種)
Helicogloea intermedia
NEW(新種)
Helicogloea microsaccata
語源…小型の嚢の(前担子器の”sac”の形態から)
Russia, Primorie, Ussuriisk Dist., Ussuri Nat. Res.地図で開く ↗
比較 (3)
ユーラシア温帯~亜寒帯域に分布する
担子胞子が長い
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体が厚い
本種より”basal hyphae”の幅が広い
本種と異なり”basal hyphae”が薄壁または僅かに厚壁という特徴を欠く
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
形態的に類似している
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりロシアではなくヨーロッパなどに分布する
本種と異なり広葉樹ではなく針葉樹を宿主とする
本種より担子器が長い
本種より前担子器の”sac”のサイズが大きい
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
本種と異なり担子器が末端生である
COMB(新組み合わせ)
Helicogloea ovispora
旧名:Saccoblastia ovispora A. Möller
※本種のレクトタイプ標本を指定した。
NEW(新種)
Helicogloea pellucida
語源…半透明の
Russia, Nizhny Novgorod Reg., Lukoyanov Dist., Razino地図で開く ↗
比較 (3)
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種より担子器の幅が顕著に狭い
本種より担子胞子の幅が顕著に狭い
本種と異なり担子胞子が円筒形でしばしば顕著に屈曲する
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
形態的に類似している
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり担子胞子がかなり幅狭いという特徴を欠く
本種と異なり菌糸が薄壁でない
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
形態的に類似している
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり担子胞子がかなり幅狭いという特徴を欠く
本種と異なり菌糸が薄壁でない
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
COMB(新組み合わせ)
Helicogloea sebacea↗
旧名:Saccoblastia sebacea Bourdot & Galzin
※本種のアイソレクトタイプ標本を指定した。
比較 (4)
形態的に類似している
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種より北方に分布する
本種より担子器の幅が広い
本種より担子胞子の幅が広い
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
形態的に類似している
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり担子胞子がかなり幅狭い
本種と異なり菌糸が薄壁である
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種より担子器の幅が顕著に狭い
本種より担子胞子の幅が顕著に狭い
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
本種と異なり菌糸が顕著な厚壁
NEW(新種)
Helicogloea septifera
語源…隔壁を有する(担子胞子の形態から)
Norway, Nord-Trøndelag, Grong, Sanddøla地図で開く ↗
比較 (4)
形態的に類似している(この種に同定されたことがある)
本種より担子胞子の幅が狭い
本種と異なり担子胞子に時に隔壁を有するという特徴を欠く
本種と異なり菌糸が組織中で膠着するという特徴を欠く
本種と異なり顕微鏡のスライドで豊富なゼラチン状物質が認められる
ユーラシア温帯~亜寒帯域に分布する
担子胞子が長い
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヨーロッパではなくロシアに分布する
本種と異なり被子植物などではなくマツ属植物を宿主とする
本種と異なり担子胞子に時に隔壁を有するという特徴を欠く
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
ヨーロッパに分布する
担子胞子が長い
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が非常に薄い
本種と異なり担子器がかなり短い
本種と異なり担子器の小柄が2-3叉分岐する
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
子実体が厚い
子実体が広がって生じる
子実体がゼラチン質
担子胞子が大型
担子胞子の隔壁数が1-3
本種と異なりヨーロッパなどではなく日本に分布する
本種より担子胞子のサイズが大きい
NEW(新種)
Helicogloea sputum
語源…唾の(何らかの物質が薄い層をなすことも含意する)
Norway, Vestfold, Larvik, Jordstøyp i Kvelde地図で開く ↗
比較 (2)
ヨーロッパに分布する
担子胞子が長い
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が非常に薄いという特徴を欠く
本種と異なり担子器がかなり短いという特徴を欠く
本種と異なり担子器の小柄が2-3叉分岐するという特徴を欠く
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
ヨーロッパに分布する
担子胞子が長い
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が非常に薄いという特徴を欠く
本種と異なり担子器がかなり短いという特徴を欠く
本種と異なり担子器の小柄が2-3叉分岐するという特徴を欠く
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
その他掲載種(その他掲載種)
Helicogloea subardosiaca
※本種のレクトタイプ標本を指定した。
比較 (4)
形態的に類似している
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヨーロッパなどではなくロシアに分布する
本種と異なり針葉樹ではなく広葉樹を宿主とする
本種より担子器が短い
本種より前担子器の”sac”のサイズが小さい
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
ヨーロッパに分布する
担子胞子が長い
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が非常に薄い
本種と異なり担子器がかなり短い
本種と異なり担子器の小柄が2-3叉分岐する
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
本種と異なり担子器が末端生である
ユーラシア温帯~亜寒帯域に分布する
担子胞子が長い
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体が厚い
本種より”basal hyphae”の幅が広い
本種と異なり”basal hyphae”が薄壁または僅かに厚壁という特徴を欠く
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
その他掲載種(その他掲載種)
Helicogloea terminalis
COMB(新組み合わせ)
Saccosoma farinaceum↗
旧名:Helicobasidium farinaceum Höhn.
※本種のネオタイプ標本およびSaccoblastia pinicolaとStypinella killermannii(いずれも本種のシノニム)のレクトタイプ標本を指定した。
Russia, Nizhny Novgorod Reg., Lyskovo Dist., Makarievo地図で開く ↗
比較 (1)
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
その他掲載種(その他掲載種)
Saccosoma farinaceum f. alniviridis
※2018年12月23日現在、本品種はMycoBank/Species fungorumに登録されていない。
比較 (1)
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
COMB(新組み合わせ)
Saccosoma globisporum↗
旧名:Helicogloea globispora S.H. Wu & Z.C. Chen
比較 (1)
本種より担子胞子のサイズが小さい
COMB(新組み合わせ)
Saccosoma medium
旧名:Saccoblastia media Spirin et al.
COMB(新組み合わせ)
Saccosoma sphaerosporum
旧名:Saccoblastia sphaerospora Möller
比較 (1)
本種より担子胞子のサイズが大きい