2025年1月1日 (仮訳)Favolaschia nipponicaを宿主とする重複寄生性シンネマ形成性不完全糸状菌Hymenostilbe mycetophilaの分類学的再検討、および新属・新組み合わせKobayasiyomyces mycetophilusの提唱 Okada, G. et al. 2025. A taxonomic re-evaluation of Hymenostilbe mycetophila, a hyperparasitic synnematous hyphomycete on Favolaschia nipponica, with Kobayasiyomyces mycetophilus gen. et comb. nov. Mycoscience. Available at: https://www.jstage.jst.go.jp/article/mycosci/advpub/0/advpub_MYC656/_article [Accessed January 1, 2025] 【R3-12395】2025/1/1投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Favolaschia nipponicaを宿主とするHymenostilbe mycetophilaに対して新属Kobayasiyomycesを提唱した。 分子系統解析により本種がボタンタケ目ではなくズキンタケ目に含まれることを初めて明らかにし、Mycosymbioces mycenophilaやSarocladium mycophilumとの類縁性を示した。 本種のレクトタイプおよびエピタイプ標本を指定した。 埼玉県秩父市大滝 東京大学秩父演習林 バケモノ沢モノレール終点付近(突出峠東~南東尾根斜面) (新組み合わせ) Kobayasiyomyces mycetophilus (Kobayasi) G. Okada, Sugimoto, E. Kurokawa & Degawa 旧名:Hymenostilbe mycetophila Kobayasi 語源…(属名)日本の菌学者、小林義雄氏に献名 ※本種のレクトタイプおよびエピタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Mycosymbioces mycenophila 菌寄生菌である ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりFavolaschia nipponicaではなくMycena haematopusを宿主とする 本種と異なり宿主子実体の肥大を引き起こす 本種と異なりシンネマを形成しない ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Sarocladium mycophilum 菌寄生菌である 分生子柄の形態がある程度類似している 分生子の形態がある程度類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本ではなくドイツなどに分布する 本種と異なりFavolaschia nipponicaではなくCortinarius subsertipesを宿主とする 本種と異なりシンネマを形成しない ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Dendrostilbella prasinula シンネマのサイズが類似している シンネマの色が類似している シンネマの質感が類似している フィアライドが輪生する 本種と明確に異なる系統に位置付けられる Dendrostilbella mycophila 他のハラタケ目の菌の子実体に生息する フィアライドの形態がいくぶん類似している 本種とITS領域の塩基配列が明瞭に異なる Stilbella fusca 分生子柄の形態が表面的に類似している 本種と異なり他の菌の子実体ではなく木質基質に生息する 本種と異なり分生子に隔壁を有する