(仮訳)オーストラリア、ビクトリア州で優占する新種、Absidia urquhartii
Idnurm, A. 2025. Absidia urquhartii (Mucoromycota) is a new species that is prevalent in Victoria, Australia. Phytotaxa. Available at: https://phytotaxa.mapress.com/pt/article/view/52283/52568 [Accessed February 18, 2025] 【R3-12538】2025/2/18投稿

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3行まとめ

オーストラリア、ビクトリア州でリターから分離された菌を検討し、Absidia urquhartiiとして新種記載した。
本種の菌株の中には汎世界的に分布するA. glaucaと同定されたものも含まれていたが、複数のアプローチにより隠蔽種として見出された。
本種はヘテロタリックであり、同所的に分布するA. glaucaとは交配しなかったことから、両種間に生殖的隔離があることが示唆された。
Australia, Victoria, Brisbane Ranges National Park

(新種)

Absidia urquhartii A. Idnurm
語源…Andrew S. Urquhart氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Absidia glauca
同所的に分布する(オーストラリア)
形態的に類似している(以前この種に同定されたことがある)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり汎世界的に分布する
本種より接合胞子周囲の付属糸の数が多い
本種より接合胞子周囲の付属糸が長い
本種と異なり接合胞子の支持細胞が同大ではなくサイズが不均等
本種と生殖的に隔離されている
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Absidia globospora
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりコルメラに明瞭なアポフィシスを欠く
本種と異なりコルメラに明瞭な襟を欠く
本種と異なり30℃以上で生育不能
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Absidia sympodialis
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりコルメラに明瞭なアポフィシスを欠く
本種と異なりコルメラに明瞭な襟を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Absidia virescens
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりコルメラの襟が稀または乏しい
本種より胞子嚢胞子のサイズの範囲が広い
本種と異なり胞子嚢胞子が球形~類球形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Absidia scabra
胞子嚢胞子が球形
本種と異なり胞子嚢柄のアポフィシス直下に隔壁を形成しない
Absidia septata
胞子嚢胞子が球形
本種と異なりヘテロタリックではなくホモタリックである
Absidia reflexa
胞子嚢胞子が球形
本種と異なり胞子嚢柄が巻き毛状