(仮訳)ロシア産地衣類相への追加 (5):Waynea adscendensおよびロシア産Waynea属地衣について
Urbanavichene, IN. & Urbanavichus, GP. 2025. Addition to the lichen flora of Russia. V. Waynea adscendens and notes on the Russian species of the genus Waynea (Ramalinaceae, Ascomycota). Novosti sistematiki nizshikh rastenii. Available at: https://www.binran.ru/en/publications/novosti-sistematiki-nizshyh-rastenij/2334/17443/ [Accessed May 29, 2025] 【R3-12839】2025/5/29投稿

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3行まとめ

ロシア新産種としてクラスノダール地方からWaynea adscendensを報告した。
また、同属のロシアに分布する他の3種(W. giraltiaeW. hirsutaW. stoechadiana)についても記載文を掲載した。
ロシア産Waynea属地衣の検索表を掲載した。

(ロシア新産種)

Waynea adscendens V.J. Rico
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【よく似た種との区別】
Waynea stoechadiana
ロシアに分布する
地衣体の鱗片上面に無色の毛を欠く
本種と異なり粉芽塊が唇形ではなく杯状
本種と異なり子嚢胞子の細胞数が1-2(3)ではなく(2)4–6
本種と異なり上皮層が偽柔組織ではなく繊維菌糸組織からなる

(その他掲載種)

Waynea giraltiae van den Boom
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【よく似た種との区別】
Waynea hirsuta
ロシアに分布する
地衣体の鱗片上面に無色の毛を有する
本種と異なりロシアにおいて地中海地域ではなくシベリアに分布する
本種と異なり地衣体がP+赤色ではなくP陰性
本種と異なり粉芽を欠くのではなく有する
本種と異なり子嚢胞子の細胞数が(2)4ではなく2(4)
本種より毛が長い
本種と異なり地衣成分を有する(アルゴプシン)のではなく欠く
Agonimia opuntiella(ケツブゴケ)
樹皮に発生することがある
形態的に類似している(本種が不稔の場合に混同のおそれがある)
本種と異なり皮層を有するのではなく欠く
本種と異なり毛が単一の厚壁菌糸からなるのではなく数本の平行な菌糸からなる

(その他掲載種)

Waynea hirsuta Tretiach
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【よく似た種との区別】
Waynea giraltiae
ロシアに分布する
地衣体の鱗片上面に無色の毛を有する
本種と異なりロシアにおいてシベリアではなく地中海地域に分布する
本種と異なり地衣体がP陰性ではなくP+赤色
本種と異なり粉芽を有するのではなく欠く
本種と異なり子嚢胞子の細胞数が2(4)ではなく(2)4
本種より毛が短い
本種と異なり地衣成分を欠くのではなく有する(アルゴプシン)

(その他掲載種)

Waynea stoechadiana (Abassi Maaf & Cl. Roux) Cl. Roux & P. Clerc
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【よく似た種との区別】
Waynea adscendens
ロシアに分布する
地衣体の鱗片上面に無色の毛を欠く
本種と異なり粉芽塊が杯状ではなく唇形
本種と異なり子嚢胞子の細胞数が(2)4–6ではなく1-2(3)
本種と異なり上皮層が繊維菌糸組織ではなく偽柔組織からなる