(仮訳)インド、ヒマラヤ北西部産のAmanitaValidae節の新種、Amanita brunneipyramidalis
Mehmood, T. et al. 2025. Amanita brunneipyramidalis, a new species of Amanita (Amanitaceae) section Validae from northwestern Himalayas, India. Taiwania. Available at: https://taiwania.ntu.edu.tw/abstract/2053/l [Accessed February 27, 2025] 【R3-12567】2025/2/27投稿

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3行まとめ

インド、ヒマラヤ北西部の温帯林で採集された菌を検討し、Amanita brunneipyramidalisとして新種記載した。
本種はValidae節に属し、傘が褐色で類円錐形~角錐形の外被膜の名残を伴い、柄基部が洋独楽形、肉が赤褐色に変色し、担子胞子が広楕円形であることなどで特徴づけられた。
本種は東アジア産のA. sepiaceaに系統的に近縁であったが独自の系統を形成した。
India, Uttarakhand, Rudraprayag district, Baniyakund

(新種)

Amanita brunneipyramidalis Mehmood, Y. P. Sharma & K. Verma
語源…褐色の角錐形の(傘表面の外被膜の名残の色と形状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Amanita sepiacea(テングタケモドキ)
アジアに分布する
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなく中国などに分布する
本種と異なり傘が灰色~褐色
本種と異なり傘表面の被膜の名残が白色~汚白色
本種と異なり柄が白色~汚白色
本種と異なり柄基部が類球形~紡錘形
本種と異なり柄表面が白色~帯灰色の小鱗片状で基部に白色~汚白色の被膜の名残を伴う
本種と異なり肉が白色
本種と異なり肉が赤褐色に変色するのではなく変色しない
本種より担子胞子のQ値が小さい
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Amanita citrinoindusiata
アジアに分布する
同じコナラ属樹木と関係を持つ
本種と異なりインドではなく中国などに分布する
本種と異なりQuercus aquifolioidesの樹下に生息する
本種と異なり子実体が帯褐灰色、灰色~暗灰色
本種より担子胞子が類球形~広楕円形
Amanita spissacea(ヘビキノコモドキ)
アジアに分布する
本種と異なりインドではなく日本などに分布する
本種と異なり傘が暗灰色または帯褐灰色~褐色
本種より担子胞子のQ値が小さい
Amanita tristis
アジアに分布する
本種と異なりインドではなくシンガポールなどに分布する
本種と異なり傘が暗褐色がかった灰色
本種と異なり傘が繊維状の条線に覆われる
本種と異なり肉が切断されたり傷ついたりすると赤褐色ではなく僅かに淡黄褐色に変色する
Amanita demissa
アジアに分布する
本種と異なりインドではなく中国などに分布する
本種と異なり子実体が小型
本種と異なり傘が琥珀灰色~帯褐色
本種と異なり傘表面に煤色で容易に脱落する被膜の名残を伴う
本種と異なり柄基部が類塊茎状
本種と異なりつばが中位
本種より担子胞子のQ値が大きい
Amanita congolensis
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなくコンゴ共和国、ザンビアなどに分布する
本種と異なりBrachystegia spiciformisなどの樹下に生息する
本種と異なり傘が褐赤色で、露出により赤みを帯びる
本種より担子胞子が楕円形~長形
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Amanita ostendemihi
同じコナラ属樹木と関係を持つ
本種と異なりインドではなく米国などに分布する
本種と異なりクヌギ、コナラ、エンピツビャクシンなどが生育する混交林に生息する
本種と異なり傘が白色
本種と異なり傘表面がやや膜質~フェルト状の外被膜の名残で覆われる
Amanita silvicola
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなく米国などに分布する
本種と異なり傘が白色
本種と異なり傘表面が羊毛状の外被膜の名残で覆われる
本種と異なり柄基部が急な縁取りのある塊茎状
本種より担子胞子が楕円形~長形
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Amanita sponsus
同じコナラ属樹木と関係を持つ
本種と異なりインドではなく米国などに分布する
本種と異なりQuercus agrifoliaおよびトガサワラ属の樹下に生息する
本種と異なり傘が白色で褐色のしみをあらわす
本種と異なり柄の基部が蕪形~棍棒形
本種より担子胞子が楕円形~長形