(仮訳)メキシコ産の新種Arthrobotrys mendozadegivensisHaemonchus contortusに対する捕食活性および液体培養濾液の殺線虫活性
Gutiérrez-Medina, E. et al. 2024. Arthrobotrys mendozadegivensis sp. nov. (Fungi: Orbiliales) from Mexico: Predatory Activity and Nematocidal Activity of Its Liquid Culture Filtrates Against Haemonchus contortus (Nematoda: Trichostrongylidae). Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/10/12/888 [Accessed December 27, 2024] 【R3-12380】2024/12/27投稿

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3行まとめ

メキシコのモレロス州で腐朽材から分離された菌を検討し、Arthrobotrys mendozadegivensisとして新種記載した。
本種は”mother hyphae”あるいは”guide hyphae”とよばれる菌糸から特異的な分生子柄の発生様式を示し、分生子が小型で細長い点などでも特徴づけられた。
本種は線虫捕捉網を形成し、Haemonchus contortusに対して76.92%の捕食活性を示し、液体培養濾液にも殺線虫効果が認められた。
El Hoyanco, Morelos, Mexico

(新種)

Arthrobotrys mendozadegivensis
語源…発見者のPedro Mendoza-de Gives氏に献名
※2024年12月27日現在、本種はMycoBank/Species fungorumに登録されていない。

【よく似た種との区別】
Arthrobotrys oligospora
三次元の粘着網を形成する
ITS+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子のサイズがかなり大きい
本種と異なり分生子が長形ではなく洋梨形
ITS+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Arthrobotrys arthrobotryoides
三次元の粘着網を形成する
本種より分生子のサイズがかなり大きい
Arthrobotrys robusta
三次元の粘着網を形成する
ITS+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子のサイズがかなり大きい
ITS+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Arthrobotrys dendroides
分生子柄が凝集して茂みのようになる
ITS+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子が膝折状
本種と異なり厚壁胞子を有するのではなく欠く
ITS+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される