2024年8月28日 (仮訳)Bacidia genuensisの復活 Ekman, S. 2023. Bacidia genuensis B. de Lesd. resurrected. Plant and Fungal Systematics. Available at: https://pfsyst.botany.pl/-Bacidia-genuensis-B-de-Lesd-resurrected,171719,0,2.html [Accessed August 28, 2024] 【R3-12018】2024/8/28投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 地衣の一種、Bacidia genuensisの分類学的位置づけを再検討し、Bacidina属に移した。 本種は地衣体が厚い鱗片状であり、子嚢先端の構造が特殊であることなどで特徴づけられた。 本種のレクトタイプ標本を指定し、類似種との相違点などを記述した。 (新組み合わせ) Bacidina genuensis (B. de Lesd.) S. Ekman 旧名:Bacidia genuensis B. de Lesd. 【よく似た種との区別】 Toniniopsis bagliettoana 形態的に非常に類似している(特にこの種の着色が薄い場合) 本種と異なり地衣体が微細な鱗片状ではなく初め薄いフィルム状でのちに粗い小区画状または扁平な小粒状になり、ほとんどの場合融合して大きな連続的で不均一な地衣体をなす 本種と異なり被子器に粉霜を伴うことがない 本種と異なり果殻の”crown”部分が顕著な青緑色になる傾向があるのではなく内側の上部が大部分暗色である 本種と異なり子実下層が橙褐色ではなくより暗色の赤褐色 本種と異なり子実下層がK+Rubella-orangeではなくK+帯紫色 本種と子嚢先端の構造が異なる 本種と異なり果殻菌糸の末端細胞に球形または不規則なルーメンを有するのではなく拡張したルーメンを形成することが稀である 本種と異なり果殻菌糸が比較的薄壁ではなくより厚壁 Bacidina egenula 形態的に類似している(混同のおそれがあり、同種ともされてきた) 本種より子器の丈における子実層の割合が大きい 本種と異なり子実下層にArnoldiana-brown色素を含む 本種と異なり果殻の偽柔組織に常に結晶を欠く Bacidina indigens 本種と異なり地衣体が微細な厚い鱗片状ではなく粗くて融合する小粒状 本種と異なり子実下層がより淡色の淡い帯黄褐色 本種と異なり果殻が顕著な偽柔組織状である 本種と異なり果殻組織に常に結晶を欠く