2025年4月15日 (仮訳)Bonomyces pseudoarnoldii:形態および複数遺伝子系統解析により明らかになった中国産の新種 Mao, N. et al. 2022. Bonomyces pseudoarnoldii (Biannulariaceae, Agaricales), a new species from China revealed by morphology, and multilocus phylogenetic analysis. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.545.1.5 [Accessed April 15, 2025] 【R3-12708】2025/4/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国山西省においてマツの樹下に発生した菌を検討し、Bonomyces pseudoarnoldiiとして新種記載した。 本種は傘が同属他種と同様に小型の帯赤褐色~淡橙色で表面が繊維状~小鱗片状、柄が白色~帯赤褐色で縦筋をあらわすことなどで特徴づけられた。 本種は子実体の外観がB. arnoldiiに類似しており、分子系統解析でも近縁であったが、襞の間隔や柄頂部の顆粒の有無などが異なっていた。 中国山西省臨汾市翼城県中条山 (新種) Bonomyces pseudoarnoldii L. Fan & N. Mao 語源…偽のBonomyces arnoldii 【よく似た種との区別】 Bonomyces arnoldii 子実体の外観が類似している 担子胞子のサイズが類似している 担子胞子の形状が類似している 傘表皮の構造が類似している ITS+nrSSU+nrLSU+tef1+rpb2およびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくフランスなどに分布する 本種より襞の枚数が少ない 本種と異なり襞の間隔が僅かに密ではなく僅かに疎 本種と異なり柄頂部表面が顆粒状 本種と異なり柄表皮が”mediostratum”から明瞭に分化するのではなく弱く分化する ITS+nrSSU+nrLSU+tef1+rpb2およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Bonomyces sinopicus ITS+nrSSU+nrLSU+tef1+rpb2およびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘表面が小鱗片状ではなく平滑 ITS+nrSSU+nrLSU+tef1+rpb2およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Bonomyces afrosinopicus ITS+nrSSU+nrLSU+tef1+rpb2およびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘表皮の末端菌糸の幅が狭い ITS+nrSSU+nrLSU+tef1+rpb2およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Bonomyces squamulosus 形態学的に類似している 本種と異なり傘が暗い帯赤褐色ではなく僅かに淡色の帯赤褐色 本種より担子胞子のサイズが比較的小さい 本種と異なり傘表皮の末端細胞が棍棒形ではなく(類)円筒形