2025年10月6日 (仮訳)中国玉渡山において樹木宿主に潰瘍病および立ち枯れ病を引き起こすボトリオスフェリア目菌類 Pan, M. et al. 2019. Botryosphaerialean fungi causing canker and dieback of tree hosts from Mount Yudu in China. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-019-01532-z [Accessed October 6, 2025] 【R3-13231】2025/10/6投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国北京市玉渡山において、11種の樹木の潰瘍病および立ち枯れ病を調査し、29菌株を分離した。 Diplodia quercicolaとPhaeobotryon aplosporaの2新種を記載し、その他に3種を同定した。 前者は分生子果が多室で分生子が無色長楕円形~円筒形で無隔壁、後者は分生子果がクッション状で多室、分生子が楕円形~長楕円形で無隔壁であることなどで特徴づけられた。 中国北京市延慶区玉渡山 (新種) Diplodia quercicola M. Pan & X.L. Fan 語源…コナラ属に生息する 【よく似た種との区別】 Diplodia corticola 同じコナラ属樹木を宿主とする ITS+TEF1-αおよびITS+nrLSU+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくポルトガル、米国などに分布する 本種より分生子のサイズが大きい ITS+TEF1-αおよびITS+nrLSU+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Diplodia quercivora 同じコナラ属樹木を宿主とする ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくチュニジアなどに分布する 本種より分生子のサイズが大きい ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Diplodia quercella 同じコナラ属樹木を宿主とする 本種と異なり無性世代の記載を欠く 中国北京市延慶区玉渡山 (新種) Phaeobotryon aplospora M. Pan & X.L. Fan 語源…無隔壁の胞子の(分生子の構造から) 【よく似た種との区別】 Phaeobotryon rhoinum 中国に分布する 同じRhus typhinaを宿主とする 分生子果が多室 ITS+nrLSU+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子の隔壁数が0ではなく1 ITS+nrLSU+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phaeobotryon rhois 中国に分布する 同じRhus typhinaを宿主とする 分生子果が多室 ITS+nrLSU+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子の隔壁数が0ではなく1 ITS+nrLSU+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Aplosporella javeedii F. Jami, B. Slippers, M.J. Wingfield & M. Gryzenhout (その他掲載種) Botryosphaeria dothidea (Mougeot) Cesati & De Notaris (その他掲載種) Phaeobotryon rhois C.M. Tian, X.L. Fan & K.D. Hyde 【よく似た種との区別】 Phaeobotryon aplospora 中国に分布する 同じRhus typhinaを宿主とする 分生子果が多室 ITS+nrLSU+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子の隔壁数が1ではなく0 ITS+nrLSU+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される