2014年11月26日 (仮訳)分化に乏しいメラニン化した菌類に対して提唱した子嚢菌の新属Bradymyces Hubka, V. et al., 2014. Bradymyces gen. nov. (Chaetothyriales, Trichomeriaceae), a new ascomycete genus accommodating poorly differentiated melanized fungi. Antonie van Leeuwenhoek. … Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s10482-014-0267-4 [Accessed November 26, 2014]. 【R3-01316】2014/11/26投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 養殖ニジマスの脾臓およびアルプス山脈の岩石表面から分離された暗色糸状菌を検討し、新属Bradymycesおよび2新種を記載した。 本属は出芽状に増殖する数珠状の菌糸、内生分生子、多細胞石垣状の構造、暗色で断片化した付着物を伴う構造などで特徴づけられた。 B. oncorhynchiが水生脊椎動物由来の初のトリコメリウム科菌類となった一方、B. alpinusはおそらく高山の生息環境を反映し、室温で生育不能であった。 Kružberk, Česká republika (新種) Bradymyces oncorhynchi Hubka, Řehulka, Réblová & M. Kolařík 語源…サケ属の 【よく似た種との区別】 Bradymyces alpinus ITS+β-チューブリンおよびnrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりニジマスではなく岩から分離される 本種より暗褐色の断片化した付着物を伴う球形細胞がずっと高頻度で生じる 本種より石垣状の構造がずっと高頻度で生じる 本種ほど菌糸が断片化する傾向がない 本種と異なり25℃で生育不能 本種より17℃での生長が遅い ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITS領域の配列類似度95%) Stolenberg, Monte Rosa, Alps, Italy (新種) Bradymyces alpinus Hubka, Řehulka, Réblová & M. Kolařík 語源…(属名)遅い菌/(種小名)高山の 【よく似た種との区別】 Bradymyces oncorhynchi ITS+β-チューブリンおよびnrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり岩ではなくニジマスから分離される 本種より暗褐色の断片化した付着物を伴う球形細胞の頻度がずっと低い 本種より石垣状の構造がずっと低頻度で生じる 本種より菌糸が断片化する傾向がある 本種と異なり25℃で生育可能 本種より17℃での生長が速い ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITS領域の配列類似度95%)