(仮訳)日本産Buellia属の2新種、Buellia numerosaおよびB. subnumerosa
Watanuki, O. et al. 2017. Buellia numerosa and B. subnumerosa, two new species of the lichen genus Buellia (Caliciaceae) from Japan. The Bryologist. Available at: https://bioone.org/journals/the-bryologist/volume-120/issue-1/0007-2745-120.1.025/Buellia-numerosa-and-B-subnumerosa-two-new-species-of-the/10.1639/0007-2745-120.1.025.short [Accessed September 6, 2026] 【R3-14236】2026/9/6投稿

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3行まとめ

日本の群馬県、長野県、広島県、岩手県で採集された標本を検討し、Buellia numerosaとB. subnumerosaの2新種を記載した。
両種は地衣体が白色平滑〜亀裂状、子器が固着し、子器盤が扁平で粉霜を欠き、1子嚢あたり8つ以上の子嚢胞子を含み、子嚢胞子がBuellia型、地衣成分としてフマルプロトセトラル酸とアトラノリンを含む点が共通していた。
分子系統解析で両種はそれぞれ独自の単系統群を形成し、既知の広義Buellia属地衣とは子嚢の胞子数と地衣成分により明瞭に区別された。
群馬県吾妻郡嬬恋村干俣バラギ高原

(新種)

Buellia numerosa Watanuki & H.Harada
ホウネンスミイボゴケ
語源…多数の(子嚢の胞子数から)
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【よく似た種との区別】
Amandinea polyspora
本種と異なり地衣体がふけ状〜小疣状である
本種より果殻が薄い
本種と異なり地衣成分をほとんど欠く(稀にアトラノリンを含む)
Amandinea multispora
本種と異なり地衣体が広がったやや疣状
本種と異なり地衣体がK陰性
本種より子器のサイズが小さい
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり地衣成分としてアトラノリンおよびフマルプロトセトラル酸を欠く
Buellia disciformis(スミイボゴケ)
外部形態が類似している
本種と異なり地衣体が厚い
本種と異なり地衣体が発達している
本種と異なり子実層に油滴が散在する
本種と異なり子嚢胞子がCalispora型
本種と異なり地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を欠く
本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含むことが多い
Buellia subnexa
外部形態が類似している
本種と異なり地衣体が厚い
本種と異なり地衣体が発達している
本種と異なり子実層に油滴が散在する
本種と異なり子嚢が20-64胞子性ではなく12-16胞子性
本種と異なり子嚢胞子がCalispora型
本種と異なり地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を欠く
本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含むことが多い
Stigmatochroma adaucta
本種と異なり子器に粉霜を伴う
本種と異なり粉霜がUV陽性である
本種と異なり子嚢が20-64胞子性ではなく主に16、時に12胞子性である
本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸およびコンノルスチクチン酸、粉霜にリケキサントンを含む
Buellia erubescens
地衣体表面が亀裂状である
子実層に油滴が散在しない
地衣成分としてアトラノリンを含む
本種と異なり子嚢が20-64胞子性ではなく8胞子性
本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含む
本種と異なり地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を欠く
Buellia griseovirens
地衣体が亀裂状である
子実層に油滴が散在しない
アトラノリンを含む
本種と異なり子嚢が20-64胞子性ではなく8胞子性
本種と異なり子嚢胞子が類石垣状である
本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含む
本種と異なり地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を欠く
Buellia subdisciformis
地衣体が亀裂状である
子実層に油滴が散在しない
地衣成分としてアトラノリンを含む
本種と異なり子嚢が8胞子性
本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含む
本種と異なり地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を欠く
Buellia subnumerosa(ホウネンスミイボゴケモドキ)
日本に分布する
地衣体が白色
地衣体表面が平滑〜亀裂状
子器が固着する
子器が扁平である
子器に粉霜を欠く
果殻がdispersa型である
子嚢が多胞子性
地衣成分としてフマルプロトセトラル酸およびアトラノリンを含む
ITS配列に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢が老成時常に褐色になる
本種と異なり子嚢が20-64胞子性ではなく8-36胞子性
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
群馬県水上町藤原奥利根水源の森

(新種)

Buellia subnumerosa Watanuki & H.Harada
ホウネンスミイボゴケモドキ
語源…Buellia numerosa類似の
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【よく似た種との区別】
Buellia numerosa(ホウネンスミイボゴケ)
日本に分布する
地衣体が白色
地衣体表面が平滑〜亀裂状
子器が固着する
子器が扁平である
子器に粉霜を欠く
果殻がdispersa型である
子嚢が多胞子性
地衣成分としてフマルプロトセトラル酸およびアトラノリンを含む
ITS配列に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢が老成時常に褐色になるという特徴を欠く
本種と異なり子嚢が8-36胞子性ではなく20-64胞子性
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Buellia disciformis(スミイボゴケ)
外部形態が類似している
本種と異なり子実層に強く油滴が介在する
本種と異なり地衣体が厚い
本種と異なり地衣体が発達している
本種と異なり子嚢胞子がCallispora型
本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含むことが多い
Buellia subnexa
外部形態が類似している
本種と異なり地衣体が厚い
本種と異なり地衣体が発達している
本種と異なり子実層に強く油滴が介在する
本種と異なり子嚢胞子がCallispora型
本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含むことが多い
Stigmatochroma adaucta
本種と異なり子器に粉霜を伴う
本種と異なり粉霜がUV陽性
本種と異なり子嚢が主に16、時に12胞子性
本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸およびコンノルスチクチン酸、粉霜にリケキサントンを含む
Buellia erubescens
地衣体表面が亀裂状である
子実層に油滴が散在しない
地衣成分としてアトラノリンを含む
本種と異なり子嚢が常に8胞子性
本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含む
本種と異なり地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を欠く
Buellia griseovirens
地衣体表面が亀裂状である
子実層に油滴が散在しない
地衣成分としてアトラノリンを含む
本種と異なり子嚢が常に8胞子性
本種と異なり子嚢胞子が類石垣状である
本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含む
本種と異なり地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を欠く
Buellia subdisciformis
地衣体が亀裂状である
子実層に油滴が散在しない
地衣成分としてアトラノリンを含む
本種と異なり子嚢が常に8胞子性
本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含む
本種と異なり地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を欠く