2023年11月28日 (仮訳)ヨーロッパの原生林における生物多様性評価の研究:ビャウォヴィエジャの森における稀産種の新記録 Karasiński, D. et al. 2009. Contribution to biodiversity assessment of European primeval forests: new records of rare fungi in the Białowieża Forest. Polish Botanical Journal. Available at: http://maxbot.botany.pl/cgi-bin/pubs/data/article_pdf?id=1792 [Accessed November 28, 2023] 【R3-11195】2023/11/28投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ポーランド、ビャウォヴィエジャの森で記録された40種の大型菌類を注釈付きリストにまとめた。 Mycoaciella属とSphaerobasidium属はポーランド新産属であり、9種はポーランド新産種であった。 さらに23種を調査地域における新産種として報告した。 (その他掲載種) Erinella aeruginosa Henn. 【よく似た種との区別】 Chlorociboria spp. 本種より子嚢盤のサイズがずっと大きい 本種と異なり子嚢盤縁部が顕著な長縁毛状という特徴を欠く 本種と異なり子嚢胞子が巨大という特徴を欠く (ビャウォヴィエジャの森新産種) Pezicula acericola (Peck) Peck ex Sacc. & Berl. (ポーランド新産種) Alnicola amarescens (Quél.) R. Heim & Romagn. (その他掲載種) Antrodia mellita Niemelä & Penttillä 【よく似た種との区別】 Antrodia albida(ヒメシロアミタケ) 肉眼的形態が類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり子実体が純白である 本種と異なり顕著な傘を有する 本種より担子胞子のサイズが大きい Antrodia heteromorpha(ミヤマシロアミタケ) 肉眼的形態が類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり子実体が純白である 本種と異なり顕著な傘を有する 本種より担子胞子のサイズが大きい Antrodia macra 同じヤナギ属樹木に発生する 本種と異なり子実体がクリーム色である (ビャウォヴィエジャの森新産種) Antrodiella citrinella Niemelä & Ryvarden (その他掲載種) Antrodiella romellii (Donk) Niemelä 【よく似た種との区別】 Junghuhnia nitida(ニクイロアナタケ) 生息環境が類似している 形態的に類似している(混同のおそれがある) 顕微鏡的形態が非常に類似している 本種と異なりシスチジアが厚壁である Antrodiella pallescens 形態的に類似している 本種と異なりツリガネタケによって以前に分解された材上やその子実体に直接発生する 本種と担子胞子のサイズが異なる 本種と担子胞子の形状が異なる (ビャウォヴィエジャの森新産種) Asterodon ferruginosus Pat. ホシゲハリタケ (その他掲載種) Athelia decipiens (Höhn. & Litsch.) J. Erikss. (ビャウォヴィエジャの森新産種) Byssocorticium atrovirens (Fr.) Bondartsev & Singer ex Singer 【よく似た種との区別】 Byssocorticium atrovirens 肉眼的形態が同一である 本種より担子胞子のサイズが小さい Byssocorticium efibulatum 本種と異なりポーランドにおける分布が知られていない 本種と異なり菌糸にクランプを欠く (その他掲載種) Ceriporiopsis aneirina (Sommerf.) Domanski 【よく似た種との区別】 Antrodia mellita 生態的選好性が同一である 形態的に類似している(老成した子実体は野外では識別不能である) 孔口面の色が同一である 孔口のサイズが同一である 孔口の形状が同一である 本種より担子胞子のサイズがやや大きい 本種と異なり菌糸構成が1菌糸型でない (ポーランド新産種) Ceriporiopsis rivulosa (Berk. & M.A. Curtis) Gilb. & Ryvarden (ビャウォヴィエジャの森新産種) Conferticium ochraceum (Fr.) Hallenb. 【よく似た種との区別】 Conferticium karstenii 子実体の形態が非常に類似している 本種と異なりヨーロッパヤマナラシなどに生じる 本種と異なり担子胞子表面が疣状 本種と異なりグレオシスチジアに未熟時頂部の付属糸を有する (ビャウォヴィエジャの森新産種) Coniophora olivacea (Fr.) P. Karst. イドタケモドキ (その他掲載種) Crepidotus crocophyllus (Berk.) Sacc. クリゲノチャヒラタケ (その他掲載種) Crepidotus lundellii Pilát (その他掲載種) Dacrymyces tortus (Willd.) Fr. 【よく似た種との区別】 Dacrymyces enatus 肉眼的形態が類似している 本種と異なりハイフィディアが分枝する Dacrymyces macnabbii 肉眼的形態が類似している 本種と異なりハイフィディアが分枝する (その他掲載種) Exidia villosa Neuhoff 【よく似た種との区別】 Exidia cartilaginea 本種と異なり子実体の色が一様でない 本種と異なり子実体が散在する小型の乳頭突起に覆われるという特徴を欠く Exidia thuretiana 子実体表面に乳頭突起を有する 本種と異なり子実体がクリーム色ではなく白色 本種より担子胞子のサイズが大きい (その他掲載種) Frantisekia mentschulensis (Pilát ex Pilát) Spirin (ポーランド新産種) Henningsomyces puber (Romell ex W.B. Cooke) D.A. Reid 【よく似た種との区別】 Rectipilus spp. 子実体の形態が非常に類似している 本種と異なり子実体外面を覆う毛に枝分かれがあるのではなくない 本種と異なり子実体外面を覆う毛が厚壁である (その他掲載種) Hyphodontia curvispora J. Erikss. & Hjortstam (その他掲載種) Hyphodontia pruni (Lasch) Svrcek 【よく似た種との区別】 Hyphodontia nespori 肉眼的形態が類似している 本種と異なり広葉樹ではなく針葉樹などに生じる 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なりシスチジアが頭状である (その他掲載種) Inonotus leporinus (Fr.) P. Karst. 【よく似た種との区別】 Hapalopilus nidulans 肉眼的形態が類似している 本種と異なり落葉樹などに生じる 本種と異なり子実体がKOHで暗褐色ではなく紫色に呈色する (その他掲載種) Kavinia alboviridis (Morgan) Gilb. & Budington 【よく似た種との区別】 Kavinia himantia(ウスチャサガリハリタケ) 本種と異なり刺が緑色を帯びない 本種と異なり担子胞子表面が平滑 本種と異なり菌糸表面が疣状 (ビャウォヴィエジャの森新産種) Lentinus suavissimus Fr. (ポーランド新産種) Mycena silvae-nigrae Maas Geest. 【よく似た種との区別】 Mycena stipata(アクニオイタケ) 針葉樹に発生する 子実体にアルカリ臭がある 本種と異なり春ではなく夏~秋に発生する 本種と異なり担子器が4胞子性ではなく2胞子性 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり縁シスチジアに突起を欠く 本種と異なり傘表皮菌糸がほぼ平滑 本種と異なり菌糸にクランプを有する (ビャウォヴィエジャの森新産種) Mycoacia uda (Fr.) Donk (ポーランド新産種) Mycoaciella bispora (Stalpers) J. Erikss. & Ryvarden (その他掲載種) Peniophora limitata (Chaillet ex Fr.) Cooke 【よく似た種との区別】 Peniophora quercina 子実体の形態が類似している 本種と異なりトネリコ属ではなくコナラ属樹木などに生じる Peniophora rufomarginata 子実体の形態が類似している 本種と異なりトネリコ属ではなくシナノキ属樹木などに生じる (ビャウォヴィエジャの森新産種) Piloderma byssinum (P. Karst.) Jülich (その他掲載種) Postia guttulata (Peck) Jülich (ポーランド新産種) Psathyrella maculata (C.S. Parker) A.H. Sm. (ビャウォヴィエジャの森新産種) Pseudomerulius aureus (Fr.) Jülich キシワタケ (その他掲載種) Rectipilus fasciculatus (Pers.) Agerer シロヒメツツタケ 【よく似た種との区別】 Henningsomyces spp. 子実体の形態が非常に類似している 本種と異なり子実体外面を覆う毛に枝分かれがないのではなくある 本種と異なり子実体外面を覆う毛が厚壁でない (ビャウォヴィエジャの森新産種) Sebacina incrustans (Pers.) Tul. & C. Tul. ロウタケ (ビャウォヴィエジャの森新産種) Sistotrema raduloides (P. Karst.) Donk 【よく似た種との区別】 Hyphodontia arguta(ヘラバタケモドキ) 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり担子器が通常6-8胞子性なのではなく4胞子性 Hyphodontia pilaecystidiata 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり担子器が通常6-8胞子性なのではなく4胞子性 Steccherinum ochraceum(ニクハリタケ) 形態的に類似している(この種の子実体が背着生の時に混同のおそれがある) 本種と異なり担子器が通常6-8胞子性なのではなく4胞子性 Trechispora cavinioides 形態的に類似している 本種と異なり担子器が通常6-8胞子性なのではなく4胞子性 Dentipellis fragilis(ハナレハリタケ) 形態的に類似している 本種と異なり担子器が通常6-8胞子性なのではなく4胞子性 (その他掲載種) Skeletocutis stellae (Pilát) Jean Keller 【よく似た種との区別】 Skeletocutis borealis 子実体が多年生 本種より担子胞子の幅が広い Skeletocutis odora 本種と異なり子実体が多年生ではなく一年生 本種と担子胞子の幅が異なる (ポーランド新産種) Sphaerobasidium minutum (J. Erikss.) Oberw. ex Jülich (中欧、ポーランド新産種) Steccherinum tenuispinum Spirin, Zmitr. & Malysheva (その他掲載種) Trechispora hymenocystis (Berk. & Broome) K.H. Larss. 【よく似た種との区別】 Trechispora mollusca(シロアナコウヤクタケ) 本種と異なり”sphaerocysts”を子実体形成菌糸層菌糸から側生するという特徴を欠く 本種と”sphaerocysts”の幅が異なる 本種と異なり”sphaerocysts”が薄壁でない (ポーランド新産種) Xenasma pruinosum (Pat.) Donk