(仮訳)C. militarisグループの新種、Cordyceps spegazzinii
Torres, MS., White, JF. Jr. & Bischoff, JF. 2005. Cordyceps spegazzinii sp. nov., a new species of the C. militaris group. Mycotaxon. Available at: https://biostor.org/reference/299535 [Accessed May 3, 2025] 【R3-12762】2025/5/3投稿

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3行まとめ

パナマにおいて葉上のハエ目の卵に発生した菌を検討し、Cordyceps spegazziniiとして新種記載した。
本種は分子系統解析で狭義Cordyceps属クレードに含まれ、C. takaomontanaおよびPaecilomyces tenuipesに近縁であった。
近縁種は本種とは宿主、子嚢殻の位置や形状、アナモルフの形態などが異なっていた。
Barro Colorado Island (BCI), Panama

(新種)

Cordyceps spegazzinii M.S. Torres, J.F. White & J.F. Bisch.
語源…菌類学者・博物学者のCarlos L. Spegazzini氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cordyceps takaomontana
昆虫寄生菌である
形態的に類似している
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりハエ目ではなく甲虫類などを宿主とする
本種と異なり子座が頭状
本種より結実部がずっと顕著である
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cordyceps memorabilis
昆虫寄生菌である
形態的に類似している
本種と異なりハエ目ではなく甲虫類などを宿主とする
本種と異なり子座が頭状
本種より結実部がずっと顕著である
Cordyceps pseudomilitaris
昆虫寄生菌である
子座が小型
子嚢殻が表在性~部分的に埋生する
子嚢胞子が糸状
子嚢胞子表面が平滑
子嚢胞子が部分胞子に分裂しない
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりハエ目ではなくチョウ目昆虫などを宿主とする
本種と異なり子嚢殻が卵形~倒棍棒形ではなく長卵状~長楕円形
本種より子嚢のサイズが大きい
本種と異なりアナモルフがEvlachovaea型ではなくHirsutella型である
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cordyceps cardinalis
アナモルフがEvlachovaea型で非常に類似している
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり結実部が帯赤橙色~帯赤色
本種と異なり結実部が円筒形、楕円形~紡錘形
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cordyceps kyusyuensis(イモムシタケ)
昆虫寄生菌である
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりハエ目ではなくチョウ目昆虫などを宿主とする
本種と異なり子嚢殻が表在性ではなく埋生
本種と異なり子嚢殻が卵形~倒棍棒形ではなく卵状
本種と異なりアナモルフがEvlachovaea型ではなくVerticillium
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cordyceps militaris(サナギタケ)
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子座が明色
本種と異なり子嚢胞子が部分胞子に分裂する
本種と異なりアナモルフがEvlachovaea型ではなくLecanicillium
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される