(仮訳)Curvicladiella paphiopedili:中国貴州省のラン科植物(Paphiopedilum属)から発見された新種
Song, L-C. et al. 2022. Curvicladiella paphiopedili sp. nov. (Hypocreales, Nectriaceae), a new species of orchid (Paphiopedilum sp.) from Guizhou, China. Biodiversity Data Journal. Available at: https://bdj.pensoft.net/article/80122/instance/7028470/ [Accessed July 11, 2025] 【R3-12967】2025/7/11投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

中国貴州省においてPaphiopedilum属のランの病葉に見出されたアナモルフ菌の一種を検討し、Curvicladiella paphiopediliとして新種記載した。
本種は中国から報告された初のCurvicladiella属菌であり、分生子柄に筆状体を有し、頂部にかけて先細りになり、屈曲状の伸長部を有し、分生子柄が円筒形であることなどで特徴づけられた。
分子系統解析では本種はNectriaceaeクレードにおいてC. cigneaと姉妹群を形成した。
中国貴州省貴陽市貴州省植物園

(新種)

Curvicladiella paphiopedili L.C. Song, Jing Yang & Z.Y. Liu
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Curvicladiella cignea
ITS+nrLSU+tef1+cmdA+his3に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄の伸長部が短い
本種と異なり分生子柄の伸長部が屈曲しないのではなく明瞭に屈曲し、頂部の隔壁直下の細胞が膨大する
本種より分生子のサイズが小さい
ITS+nrLSU+tef1+cmdA+his3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Calonectria spp.
形態的に類似している
本種と分生子柄の形状が異なり、鈍頭で頂部にかけて先細りになり、屈曲状の伸長部を有するという特徴を欠く
本種と異なり厚壁胞子が楕円形または有柄球状でない
ITS+nrLSU+tef1+cmdA+his3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cylindrocladium spp.
形態的に類似している
本種と分生子柄の形状が異なり、鈍頭で頂部にかけて先細りになり、屈曲状の伸長部を有するという特徴を欠く
本種と異なり厚壁胞子が楕円形または有柄球状でない
Xenocylindrocladium spp.
形態的に類似している
本種と分生子柄の形状が異なり、鈍頭で頂部にかけて先細りになり、屈曲状の伸長部を有するという特徴を欠く
本種と異なり厚壁胞子が楕円形または有柄球状でない
ITS+nrLSU+tef1+cmdA+his3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される