2024年12月31日 (仮訳)新種Laccaria albifoliaの記載および形態および系統解析に基づくLaccaria affinisの再検討 Dovana, F. et al. 2025. Description of the New Species Laccaria albifolia (Hydnangiaceae, Basidiomycota) and a Reassessment of Laccaria affinis Based on Morphological and Phylogenetic Analyses. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/11/1/11 [Accessed December 31, 2024] 【R3-12392】2024/12/31投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ イタリアおよびスペインの温帯林で採集された菌を検討し、Laccaria albifoliaとして新種記載した。 また、L. affinisのホロタイプの詳細な形態学的検討を実施するとともに、イギリス産のエピタイプ標本を指定した。 本種とL. macroystidiataが同種であることを示した。 Italy, Alessandria, Bosio, Capanne di Marcarolo (新種) Laccaria albifolia Dovana & Para 語源…白い襞の 【よく似た種との区別】 Laccaria araneosa 形態的に類似している ITS+nrLSU+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイタリアおよびスペインではなく韓国などに分布する 本種と異なり襞が初め白色なのではなく橙褐色 本種と異なり担子胞子が主に球形または類球形 本種と異なり側シスチジアを有するのではなく欠く 本種と異なり縁シスチジアを有するのではなく欠く ITS+nrLSU+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Laccaria laccata var. pallidifolia(キツネタケモドキ) ITS+nrLSU+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり襞が淡橙色または桃色 本種と異なり柄が淡橙色 本種より担子胞子の刺が長い ITS+nrLSU+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Great Britain, Kent, Bedgebury National Pinetum (その他掲載種) Laccaria affinis (Singer) Bon ※本種のエピタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Laccaria laccata(キツネタケ) 生息環境が同一のことがある 担子器が4胞子性 ITS+nrLSU+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体のサイズが小さい 本種より傘の最大直径が小さい 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形 本種より縁シスチジアのサイズが小さい 本種と異なり柄シスチジアを欠く ITS+nrLSU+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Laccaria populina ヨーロッパに分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) ITS+nrLSU+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりヤナギ科植物と関係を持つ 本種と異なり柄表面が糠状ではなく無毛~繊維状 本種より縁シスチジアのサイズが小さい 本種と異なり柄シスチジアを欠く ITS+nrLSU+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される