2025年2月18日 (仮訳)中国の典型的なカルスト地形の森林から記載されたOphiocordyceps属2新種 Xu, Z-S. et al. 2025. Description of two new species of Ophiocordyceps (Ophiocordycipitaceae, Hypocreales) from typical karst landform forests in Guizhou, China. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/134323/ [Accessed February 18, 2025] 【R3-12539】2025/2/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国貴州省で採集された昆虫寄生菌の2種を検討し、Ophiocordyceps sinocampesおよびO. cystidiataとして新種記載した。 前者はチョウ目およびカイガラムシ類に寄生し、フィアライドが長く、膨大した基部を有することなどで特徴づけられた。 後者はコウモリガ科の幼虫に寄生し、結実部が灰白色~黄色、フィアライド先端が疣状で、分生子が厚い粘液鞘に包まれることなどで特徴づけられた。 中国貴州省寛闊水国家級自然保護区 (新種) Ophiocordyceps sinocampes X. Zou, Zhong S. Xu & J.J. Qu 語源…中国の芋虫の 【よく似た種との区別】 Hirsutella strigosa 昆虫寄生菌である フィアライドが長い フィアライド基部が膨大する nrSSU+nrLSU+tef1-a+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりチョウ目およびカイガラムシ類ではなくヨコバイ科昆虫などを宿主とする 本種と異なりフィアライドが先細りになるという特徴を欠く nrSSU+nrLSU+tef1-a+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国貴州省黔西南プイ族ミャオ族自治州興義市白碗窯村白石山 (新種) Ophiocordyceps cystidiata X. Zou, Zhong S. Xu & Y.D. Dai 語源…嚢状の(分生子が粘液鞘に包まれることから) 【よく似た種との区別】 Ophiocordyceps fenggangensis 同じチョウ目昆虫を宿主とする 子座の形状が類似している 結実部の形状が類似している 子嚢殻の形状が類似している nrSSU+nrLSU+tef1-a+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢胞子が非分離ではなく分離する nrSSU+nrLSU+tef1-a+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ophiocordyceps musicaudata 同じチョウ目昆虫を宿主とする 子座の形状が類似している 結実部の形状が類似している 子嚢殻の形状が類似している nrSSU+nrLSU+tef1-a+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 nrSSU+nrLSU+tef1-a+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hirsutella kuankuoshuiensis 同じチョウ目幼虫を宿主とする 無性世代の形態が類似している 分生子が粘液鞘に包まれる nrSSU+nrLSU+tef1-a+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりフィアライド頂部が疣状でない 本種より分生子の粘液鞘が薄い 本種より分生子の粘液鞘が明色である nrSSU+nrLSU+tef1-a+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hirsutella shennongjiaensis 昆虫寄生菌である 分生子が粘液鞘に包まれる nrSSU+nrLSU+tef1-a+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりチョウ目ではなくハサミムシなどを宿主とする 本種より分生子の粘液鞘が薄い 本種より分生子の粘液鞘が明色である nrSSU+nrLSU+tef1-a+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hirsutella liboensis 同じチョウ目昆虫を宿主とする 分生子が粘液鞘に包まれる nrSSU+nrLSU+tef1-a+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコウモリガ科ではなくボクトウガ科昆虫などを宿主とする 本種より分生子の粘液鞘が薄い 本種より分生子の粘液鞘が明色である nrSSU+nrLSU+tef1-a+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hirsutella nodulosa 同じチョウ目昆虫を宿主とする 分生子が粘液鞘に包まれる nrSSU+nrLSU+tef1-a+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコウモリガ科ではなくメイガ科昆虫などを宿主とする 本種より分生子の粘液鞘が薄い 本種より分生子の粘液鞘が明色である nrSSU+nrLSU+tef1-a+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hirsutella tortricicola 昆虫寄生菌である 分生子が粘液鞘に包まれる 本種より分生子の粘液鞘が薄い 本種より分生子の粘液鞘が明色である