2024年12月12日 (仮訳)中国貴州省におけるイネ科宿主からのOccultibambusa属新種の発見 Wei, GY. et al. 2024. Discovery of a Novel Occultibambusa Species (Occultibambusaceae, Dothideomycetes) from Poaceae Host from Guizhou Province, China. Current Research in Environmental & Applied Mycology. Available at: https://www.creamjournal.org/pdf/CREAM_14_1_9-1.pdf [Accessed December 12, 2024] 【R3-12334】2024/12/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国貴州省のカルスト地域においてヨシに発生した2種の菌を検討し、そのうち1種をOccultibambusa phragmitisとして新種記載した。 本種はOccultibambusa属としては初めてヨシに発生した種であり、子嚢胞子についても本属は従来1隔壁を持つとされていたが1-3隔壁を有していた。 また、タケに発生した既知種のO. jonesiiを温帯から初めて報告した。 中国貴州省貴陽市清鎮市 (新種) Occultibambusa phragmitis G.Y. Wei & Yong Wang bis 語源…ヨシ属の 【よく似た種との区別】 Occultibambusa aquatica 子嚢が棍棒形 子嚢胞子が帯褐色 子嚢胞子が紡錘形で直線状または屈曲状 子嚢胞子に油滴を含む ITS+nrSSU+nrLSU+tef1+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢のサイズが小さい 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1-3ではなく1 本種より子嚢胞子の粘液鞘が厚い ITS+nrSSU+nrLSU+tef1+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Occultibambusa jonesii 中国に分布する 同じイネ科植物に生じる ITS+nrSSU+nrLSU+tef1+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりヨシではなくタケなどに生じる 本種より子嚢が短い 本種より子嚢の柄が短い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子に粘液鞘を欠く ITS+nrSSU+nrLSU+tef1+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (貴州省温帯域新産種) Occultibambusa jonesii J.F. Zhang, J.K. Liu, K.D. Hyde & Z.Y. Liu 【よく似た種との区別】 Occultibambusa phragmitis 中国に分布する 同じイネ科植物に生じる ITS+nrSSU+nrLSU+tef1+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタケなどではなくヨシに生じる 本種より子嚢が長い 本種より子嚢の柄が長い 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり子嚢胞子に粘液鞘を有する ITS+nrSSU+nrLSU+tef1+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される