ケシ属植物を宿主とするツユカビ属菌の解明:ケシおよび類縁種のべと病菌の系統、分類、命名法、および宿主範囲

Voglmayr, H., Montes-Borrego, M. & Landa, BB., 2014. Disentangling Peronospora on Papaver: Phylogenetics, Taxonomy, Nomenclature and Host Range of Downy Mildew of Opium Poppy (Papaver somniferum) and Related Species. PLOS ONE. Available at: http://dx.plos.org/10.1371/journal.pone.0096838 [Accessed April 26, 2015].
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3行まとめ
  1. ケシ属植物を宿主とするツユカビ属菌の複数遺伝子に基づく分子系統解析を行い、6種を認めた。
  2. 4種の既知種の宿主範囲を解明するとともに、Peronospora apulaおよびP. somniferiの2新種を記載した。
  3. ケシ属植物を宿主とする全種の検索表を掲載した。
掲載種 (6)
NEW(新種)
Peronospora apula
Voglmayr
語源…Papaver apulumの
📍Croatia, Istrija, SE Rovinj, ca. 800 m ESE Kamp Veštar地図で開く ↗
比較 (2)
↗
○同じケシ属植物を宿主とする
○卵胞子が平滑
○cox1+cox2に基づく分子系統解析で近縁(同じクレード2に含まれる)
✕本種と異なりPapaver apulumではなくP. argemoneを宿主とする
✕本種より分生子のサイズが僅かに大きい
✕cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(cox1に14塩基、cox2に15塩基の置換)
✕本種とITS領域の塩基配列が異なる(10塩基の置換)
↗
○同じケシ属植物を宿主とする
○卵胞子が平滑
✕本種と異なりPapaver apulumではなくP. rhoeasを宿主とする
✕本種より分生子柄が長い
✕cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本種と異なりクレード2ではなくクレード3に含まれる)
NEW(新種)
Peronospora somniferi
Voglmayr
語源…ケシ (Papaver somniferum) の
📍Czech Republic, Morava, Hranice, between Teplice and Bečvou and Černotín地図で開く ↗
比較 (2)
↗
○同じケシ属植物を宿主とする
○卵胞子が平滑
○ITS領域の塩基配列が類似している(単独では明瞭に区別できない)
○cox1+cox2に基づく分子系統解析で近縁(同じクレード3に含まれる)
✕本種と異なりPapaver somniferumではなくP. rhoeasを宿主とする
✕本種より分生子のサイズが小さい
✕cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(cox1に11塩基、cox2に10塩基の置換)
↗
○同じPapaver somniferumを宿主とする
○卵胞子が平滑
✕本種と異なり宿主に全身性感染を引き起こすのではなく典型的な多角形の斑点を生じる
✕本種より分生子が長い
✕cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレード3ではなくクレード2に含まれる)
その他掲載種(その他掲載種)
Peronospora arborescens↗
(Berk.) de Bary
比較 (4)
↗
○同じケシ属植物を宿主とする
○卵胞子が平滑
○ITS領域の塩基配列が類似している(単独では明瞭に区別できない)
○cox1+cox2に基づく分子系統解析で近縁(同じクレード3に含まれる)
✕本種と異なりPapaver rhoeasではなくP. somniferumを宿主とする
✕本種より分生子のサイズが大きい
✕cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(cox1に11塩基、cox2に10塩基の置換)
↗
○同じケシ属植物を宿主とする
○卵胞子が平滑
✕本種と異なりPapaver rhoeasではなくP. apulumを宿主とする
✕本種より分生子柄が短い
✕cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本種と異なりクレード3ではなくクレード2に含まれる)
↗
○同じケシ属植物を宿主とする
○卵胞子が平滑
✕本種と異なりPapaver rhoeasではなくP. argemoneを宿主とする
✕本種より分生子のサイズが大きい
✕cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本種と異なりクレード3ではなくクレード2に含まれる)
↗
○形態的に類似している(誤同定されることが多い)
○卵胞子が平滑
✕本種と異なりほとんどの場合全身性感染に関連する顕著な病徴を示すのではなく局所感染を引き起こす
✕本種より分生子が長い
✕cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本種と異なりクレード3ではなくクレード2に含まれる)
その他掲載種(その他掲載種)
Peronospora argemones
Gäum
比較 (3)
↗
○同じケシ属植物を宿主とする
○卵胞子が平滑
✕本種と異なりPapaver argemoneではなくP. rhoeasを宿主とする
✕本種より分生子のサイズが小さい
✕cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本種と異なりクレード2ではなくクレード3に含まれる)
↗
○同じケシ属植物を宿主とする
○卵胞子が平滑
○cox1+cox2に基づく分子系統解析で近縁(同じクレード2に含まれる)
✕本種と異なりPapaver argemoneではなくPapaver somniferum、P. pavoninum、およびMeconopsis cambricaを宿主とする
✕本種と異なり全身性感染ではなく局所感染を引き起こす
✕本種より分生子のサイズが大きい
✕cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○同じケシ属植物を宿主とする
○卵胞子が平滑
○cox1+cox2に基づく分子系統解析で近縁(同じクレード2に含まれる)
✕本種と異なりPapaver argemoneではなくP. apulumを宿主とする
✕本種より分生子のサイズが僅かに小さい
✕cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(cox1に14塩基、cox2に15塩基の置換)
✕本種とITS領域の塩基配列が異なる(10塩基の置換)
その他掲載種(その他掲載種)
Peronospora cristata↗
Tranzschel
比較 (1)
↗
○同じケシ属植物を宿主とする
○分生子のサイズが類似している
✕本種と異なりPapaver hybridumではなくP. somniferum、P. pavoninum、およびMeconopsis cambricaを宿主とする
✕本種と異なり卵胞子が顕著かつ不規則な疣状ではなく平滑
✕cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本種と異なりクレード1ではなくクレード2に含まれる)
その他掲載種(その他掲載種)
Peronospora meconopsidis↗
Mayor
比較 (4)
↗
○形態的に類似している(誤同定されることが多い)
○卵胞子が平滑
✕本種と異なり局所感染を引き起こすのではなくほとんどの場合全身性感染に関連する顕著な病徴を示す
✕本種より分生子が短い
✕cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本種と異なりクレード2ではなくクレード3に含まれる)
↗
○同じケシ属植物を宿主とする
○卵胞子が平滑
○cox1+cox2に基づく分子系統解析で近縁(同じクレード2に含まれる)
✕本種と異なりPapaver somniferum、P. pavoninum、およびMeconopsis cambricaではなくP. argemoneを宿主とする
✕本種と異なり全身性感染ではなく局所感染を引き起こす
✕本種より分生子のサイズが大きい
✕cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○同じケシ属植物を宿主とする
○分生子のサイズが類似している
✕本種と異なりPapaver somniferum、P. pavoninum、およびMeconopsis cambricaではなくP. hybridumを宿主とする
✕本種と異なり卵胞子が平滑ではなく顕著かつ不規則な疣状
✕cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本種と異なりクレード2ではなくクレード1に含まれる)
↗
○同じPapaver somniferumを宿主とする
○卵胞子が平滑
✕本種と異なり宿主に典型的な多角形の斑点を生じるのではなく全身性感染を引き起こす
✕本種より分生子が短い
✕cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレード3ではなくクレード2に含まれる)
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