2024年3月24日 (仮訳)ヨーロッパ産Butyriboletus属菌 Janda, V. & Kříž, M. 2016. Evropské druhy hřibů rodu Butyriboletus. Mykologické listy. Available at: http://www.czechmycology.org/_ml/ML135.pdf [Accessed March 24, 2024] 【R3-11545】2024/3/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ チェコ産のButyriboletus属6種について記載文、写真などを掲載した。 各種について生態、分布、他種との識別方法、保全的観点などを記述した。 本属菌の検索表を掲載した。 (その他掲載種) Butyriboletus appendiculatus (Schaeffer) D. Arora & J. L. Frank ミヤマアミアシイグチ 【よく似た種との区別】 Butyriboletus subappendiculatus チェコに分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種より高標高の冷涼な気候に分布する 本種と異なり落葉樹ではなく針葉樹の樹下に生じる 本種より傘が淡色 本種と異なり傘がアンモニアで明赤色に呈色する 本種と異なり管孔がアンモニアで帯灰緑色に呈色する 本種と異なり柄がアンモニアで明赤色、網目部分が帯灰緑色に呈色する 本種と異なり柄基部に”appendix”を欠く 本種と異なり肉が青色ではなく桃色~帯赤色に変色する Butyriboletus fuscoroseus チェコに分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり傘が一様に褐色ではなく桃色~帯赤褐色 本種と異なり柄の下半分が淡黄色ではなく帯桃色~帯赤色 本種と異なり柄基部に帯褐色の斑点をあらわすという特徴を欠く 本種と異なり柄基部の肉がほぼ白色~帯黄色でない 本種より肉の青変性が弱いのではなく顕著に強い Hemileccinum impolitum 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり傘が淡クリーム色~淡黄褐色 本種と異なり柄表面が網目状ではなく微細な暗色に変色しない鱗片に覆われる 本種と異なり柄が青変しない 本種と異なり肉が青変しない 本種と異なり子実体に切断時ヨードホルム臭がある (その他掲載種) Butyriboletus subappendiculatus (Dermek, Lazebnícek & J. Veselský) D. Arora & J. L. Frank 【よく似た種との区別】 Butyriboletus appendiculatus(ミヤマアミアシイグチ) チェコに分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種より低標高の温暖な気候に分布する 本種と異なり針葉樹ではなく落葉樹の樹下に生じる 本種より傘が暗色 本種と異なり傘がアンモニアで明赤色に呈色するという特徴を欠く 本種と異なり管孔がアンモニアで帯灰緑色に呈色するという特徴を欠く 本種と異なり柄がアンモニアで明赤色、網目部分が帯灰緑色に呈色するという特徴を欠く 本種と異なり柄基部に”appendix”を有する 本種と異なり肉が桃色~帯赤色ではなく青色に変色する Hemileccinum impolitum 傘の色が非常に類似している 本種と異なり柄表面が網目状でない 本種と異なり子実体に切断時ヨードホルム臭がある Butyriboletus regius チェコに分布する ブナ科の樹下に発生することがある 子実体に基本的に青変性を欠く 本種と異なり針葉樹、まれにブナの樹下ではなく常に広葉樹、主にオークに発生する 本種と傘の色が異なる Butyriboletus roseogriseus 同所的に分布する(チェコ) 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり傘が淡黄褐色~淡い帯褐色で桃色や赤色を帯びないという特徴を欠く 本種と異なり肉が変色しないかごく僅かに青変するのみではなく青変する 本種より担子胞子の幅が顕著に広い 本種より担子胞子のQ値がかなり小さい (その他掲載種) Butyriboletus fuscoroseus (Smotl.) Vizzini & Gelardi 【よく似た種との区別】 Butyriboletus appendiculatus(ミヤマアミアシイグチ) チェコに分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり傘が桃色~帯赤褐色ではなく一様に褐色 本種と異なり柄の下半分が帯桃色~帯赤色ではなく淡黄色 本種と異なり柄基部に帯褐色の斑点をあらわす 本種と異なり柄基部の肉がほぼ白色~帯黄色 本種より肉の青変性が顕著に強いのではなく弱い Butyriboletus fechtneri チェコに分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 温暖な地域に分布する 常に落葉樹の樹下に発生する 本種と異なり傘が主に淡灰色ではなく、幼時類白色~銀灰色で通常桃色と褐色が混ざる 本種と異なり傘表面が徐々に無毛になる 本種より担子胞子の幅が広い 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種ほど傘表皮菌糸の結晶が顕著でない Butyriboletus regius チェコに分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 管孔に変色性を欠く 孔口に変色性を欠く 本種と異なり傘が帯褐桃色~帯褐赤色ではなく桃色~帯桃赤色で時に洋紅色の部分がある 本種と異なり管孔が青変しない 本種と異なり孔口が青変しない 本種と異なり柄基部が帯桃色~帯赤色ではなく黄色 本種と異なり柄基部表面に微小な帯赤色の斑点をあらわすことがある 本種と異なり柄基部の肉が帯桃色~洋紅桃色ではなく帯黄色であり明瞭な桃色の領域を欠く 本種と異なり肉が青変しない Butyriboletus roseogriseus チェコに分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 子実体に青変性がある 本種より寒冷な地域に分布する 本種と異なりオークなど落葉樹の樹下ではなく針葉樹(モミまたはトウヒ)に生じる 本種と異なり柄基部が洋紅桃色~橙赤色でない 本種と異なり柄基部の肉が帯桃色~洋紅赤色~帯赤色でない 本種と異なり傘表皮菌糸に明瞭な結晶を伴うという特徴を欠く (その他掲載種) Butyriboletus regius (Krombh.) D. Arora & J.L. Frank 【よく似た種との区別】 Butyriboletus subappendiculatus チェコに分布する ブナ科の樹下に発生することがある 子実体に基本的に青変性を欠く 本種と異なり常に広葉樹、主にオークではなく針葉樹、まれにブナの樹下に発生する 本種と傘の色が異なる Caloboletus kluzakii 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり傘が類白色~僅かに帯灰色 本種と異なり子実層托が青変する 本種と異なり肉が青変する 本種と異なり肉に苦味がある 本種より担子胞子の幅が顕著に広い Rubroboletus legaliae 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり傘が成熟時帯桃色~帯紫赤色 本種と異なり傘表面が幼時灰色のフェルト状 本種と異なり孔口が洋紅色~橙赤色で稀に黄色 本種と異なり柄が幼時赤色、成熟時少なくとも基部が帯桃色 本種と異なり肉が青変する 本種より担子胞子の幅がやや広い Butyriboletus fuscoroseus チェコに分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 管孔に変色性を欠く 孔口に変色性を欠く 本種と異なり傘が桃色~帯桃赤色で時に洋紅色の部分があるのではなく帯褐桃色~帯褐赤色 本種と異なり管孔が青変する 本種と異なり孔口が青変する 本種と異なり柄基部が黄色ではなく帯桃色~帯赤色 本種と異なり柄基部表面に微小な帯赤色の斑点をあらわす 本種と異なり柄基部の肉が帯黄色であり明瞭な桃色の領域を欠くのではなく帯桃色~洋紅桃色 本種と異なり肉が青変する (その他掲載種) Butyriboletus fechtneri (Velen.) D. Arora & J.L. Frank 【よく似た種との区別】 Butyriboletus fuscoroseus チェコに分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 温暖な地域に分布する 常に落葉樹の樹下に発生する 本種と異なり傘が幼時類白色~銀灰色で通常桃色と褐色が混ざるのではなく、主に淡灰色 本種と異なり傘表面が徐々に無毛になるという特徴を欠く 本種より担子胞子の幅が狭い 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種ほど傘表皮菌糸の結晶が顕著である Caloboletus radicans 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり柄表面にワインレッドの斑点または領域をあらわす 本種と異なり肉が淡色でやや帯褐色のことがある 本種と異なり肉に苦味がある Rubroboletus satanas f. crataegi 形態的に類似している(本種が幼時の場合混同のおそれがある) 本種と異なり傘肉の表皮下に帯褐色、類網目状の層を欠く 本種と異なり孔口が部分的に橙色~帯赤色 本種と異なり柄基部の肉が淡色~帯白黄色で時に小さな帯褐色または帯赤色の斑点をあらわすことがある 本種と異なり子実体に顕著な臭いがある Hemileccinum impolitum 本種と異なり柄の下半分に時に赤色の条線をあらわす 本種と異なり柄表面が網目状ではなく微細な鱗片状 本種と異なり肉が決して青変しない 本種と異なり子実体にヨードホルム臭がある Butyriboletus roseogriseus チェコに分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 子実体に青変性がある 本種より寒冷な地域に分布する 本種と異なりオークなど落葉樹の樹下ではなく針葉樹(モミまたはトウヒ)に生じる 本種と異なり石灰質土壌に生じるという特徴を欠く 本種と異なり傘が類白色、帯灰色、銀灰色、灰褐色~帯褐色でない 本種と異なり柄下部に洋紅桃色~帯赤色ではなく黄色の領域を有する 本種と異なり柄下部の肉が洋紅桃色~帯赤色ではなく淡色~帯褐色 (その他掲載種) Butyriboletus roseogriseus (J. Šutara, M. Graca, M. Kolarík, V. Janda & M. Kríž) Vizzini & Gelardi 【よく似た種との区別】 Butyriboletus fuscoroseus チェコに分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 子実体に青変性がある 本種より温暖な地域に分布する 本種と異なり針葉樹(モミまたはトウヒ)ではなくオークなど落葉樹の樹下に生じる 本種と異なり柄基部が洋紅桃色~橙赤色 本種と異なり柄基部の肉が帯桃色~洋紅赤色~帯赤色である 本種と異なり傘表皮菌糸に明瞭な結晶を伴う Butyriboletus subappendiculatus 同所的に分布する(チェコ) 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり傘が淡黄褐色~淡い帯褐色で桃色や赤色を帯びない 本種と異なり肉が青変するのではなく変色しないかごく僅かに青変するのみである 本種より担子胞子の幅が顕著に狭い 本種より担子胞子のQ値がかなり大きい Butyriboletus fechtneri チェコに分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 子実体に青変性がある 本種より温暖な地域に分布する 本種と異なり針葉樹(モミまたはトウヒ)ではなくオークなど落葉樹の樹下に生じる 本種と異なり石灰質土壌に生じる 本種と異なり傘が類白色、帯灰色、銀灰色、灰褐色~帯褐色 本種と異なり柄下部に黄色ではなく洋紅桃色~帯赤色の領域を有する 本種と異なり柄下部の肉が淡色~帯褐色ではなく洋紅桃色~帯赤色