2025年2月11日 （仮訳）干し草の中の針を探す：形態および複数遺伝子分子解析により明らかになった新種Neoboletus angiocarpus：インド初のシクエストレートのイグチ類 Datta, S., Das, K. & Vizzini, A. 2025. Finding a needle in a haystack: morphology and multigene molecular analysis unveil a novel species, Neoboletus angiocarpus, the first sequestrate Indian bolete (Boletaceae). Taiwania. Available at: https://taiwania.ntu.edu.tw/abstract/2054 [Accessed February 11, 2025] 【R3-12519】2025/2/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州の亜高山帯森林で採集されたシクエストレート菌の一種を検討し、Neoboletus angiocarpusとして新種記載した。 本種はインド初のシクエストレート型のイグチ類であり、子実体表面が孔状、シスチジアが豊富であることなどで特徴づけられた。 本種は中国産のN. thibetanusに最も類似し系統的にも近縁であったが、子実体の表面性状や柄の形状、シスチジアの有無などが異なっていた。 India, Himachal Pradesh, Shimla District, Hattu hill （新種） Neoboletus angiocarpus Su. Datta, K. Das & Vizzini 語源…被実の（子実体の形状から） 【よく似た種との区別】 Neoboletus thibetanus アジアに分布する 子実体がシクエストレートである nrLSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコナラ属などの広葉樹ではなくモミ属などの針葉樹下に生息する 本種と異なりインドではなく中国などに分布する 本種と異なり外皮表面が点状ではなく平滑 本種と異なり柄（コルメラ）が顕著な樹状 本種と異なりシスチジアを有するのではなく欠く nrLSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Neoboletus subvelutipes（アメリカウラベニイロガワリ） nrLSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドではなく米国などに分布する 本種と異なり子実層托が管孔状 本種と異なり柄を有する nrLSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnogaster boletoides 森林に生息する 本種と異なりインドではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なりフトモモ科が優占する林に生息する 本種と異なり傘を有するのではなく欠くか制限される 本種と異なり子実層托が完全に露出する 本種と異なり子実層托が永存性 本種と異なり柄が明瞭である 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり縁シスチジアが中程度に厚壁