(仮訳)ニュージーランド産のChaetosphaeria属4新種およびDictyochaeta fuegianaの再記載
Réblová, M. 2004. Four new species of Chaetosphaeria from New Zealand and redescription of Dictyochaeta fuegiana. Studies in Mycology 50: 171–186. Available at: https://www.researchgate.net/publication/285957656 [Accessed September 24, 2025] 【R3-13195】2025/9/24投稿

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3行まとめ

ニュージーランドからChaetosphaeria属の4新種を記載し、それぞれの無性世代との関連を単胞子分離により実験的に証明した。
また、Dictyochaeta fuegianaをニュージーランド産の新鮮な標本に基づいて再記載した。
Zignoëlla gallicaについてもタイプ標本を再検討し、Chaetosphaeria属に移した。
New Zealand, Tasman Prov., Abel Tasman National Park, Takaka, ca. 100 km NW of Nelson, Pigeon Saddle point, on unpaved road between Tata Beach and Totaranui ca. 10 km NW of Totaranui

(新種)

Chaetosphaeria curvispora Réblová
語源…屈曲した胞子の(子嚢胞子の形状から)
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【よく似た種との区別】
Chaetosphaeria acutata
本種と異なり分生子がカラレット内部の単一の形成部位から生じるのではなく分生子形成構造における複数の分生子形成部位からシンポジオ状に生じてアネロ型の伸長部をなす
Chaetosphaeria crustacea
本種と異なり分生子がカラレット内部の単一の形成部位から生じるのではなく分生子形成構造における複数の分生子形成部位からシンポジオ状に生じてアネロ型の伸長部をなす
Chaetosphaeria gallica
本種と異なり子嚢殻が半埋生する
本種と異なり子嚢殻表面が無毛
本種より子嚢が長い
本種より子嚢胞子が長い
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3–5
Chaetosphaeria hebetiseta
子嚢の長さの範囲が重なる
子嚢胞子のサイズの範囲が重なる
子嚢胞子が無色
子嚢胞子の両端が対称形
子嚢胞子が断片化しない
子嚢殻剛毛を有する
本種と異なり分生子柄が分枝しないのではなく単純に分枝する
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子が楕円形~長楕円形で基部が截断状なのではなく楕円形で嘴状
本種と異なり分生子の隔壁数が0-1ではなく0
New Zealand, West Coast Prov., Arthur’s Pass National Park, Kelly Shelter, ca. 5 km W of Otira, Cockayane Nature Walk

(新種)

Chaetosphaeria fuegiana Réblová
語源…フエゴの
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【よく似た種との区別】
Chaetosphaeria callimorpha
ニュージーランド、イギリスに分布する
子嚢胞子が無色
アナモルフがDictyochaeta属である
分生子に小剛毛を欠く
本種と異なりチェコ、ベルギー、フランスにおける分布が知られている
本種より子嚢が長い
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1–3
本種より分生子が短い
本種より分生子の幅が僅かに広い
New Zealand, Auckland Prov., Waitakere Ra., Upper Piha Valley, Home Track

(新種)

Chaetosphaeria fusichalaroides Réblová
語源…Fusichalaroides属(アナモルフ属)類似の
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【よく似た種との区別】
Fusichalara dimorphospora
本種と異なり分生子の中央の細胞が均一な褐色であり、極の細胞が無色からほぼ無色
本種と異なり分生子の隔壁数が7
Fusichalara novaezelandiae
本種と異なり分生子の中央の細胞が均一な褐色であり、極の細胞が無色からほぼ無色
本種と異なり分生子の隔壁数が7
Fusichalara clavatispora
本種と分生子のサイズが異なる
本種と異なり分生子が無色
本種と分生子の形状が異なる
本種と分生子の隔壁形成が異なる
Fusichalara goanensis
本種と分生子のサイズが異なる
本種と異なり分生子が無色
本種と分生子の形状が異なる
本種と分生子の隔壁形成が異なる
Fusichalara minuta
本種と分生子のサイズが異なる
本種と異なり分生子が無色
本種と分生子の形状が異なる
本種と分生子の隔壁形成が異なる
New Zealand, West Coast Prov., Ross 27 km S of Hokitika, Totara River valley, Totara forest

(新種)

Chaetosphaeria phaeostalacta Réblová
語源…Phaeostacta属(アナモルフ属)の
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【よく似た種との区別】
Phaeostalagmus cyclosporus
分生子柄の稔性部分の分枝様式が類似している
分生子柄の分枝部位の色素沈着が類似している
本種と異なりカラレットが目立たない
本種と異なり分生子が類球形
Phaeostalagmus peregrinus
カラレットが顕著である
分生子のサイズが類似している
本種と異なり分生子が楕円形から不規則な棍棒形で狭い節断状の基部を有する

(その他掲載種)

Dictyochaeta fuegiana Spegazzini
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(新組み合わせ)

Chaetosphaeria gallica (Saccardo & Flageolet) Réblová
旧名:Zignoëlla gallica Sacc. & Flageolet
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【よく似た種との区別】
Chaetosphaeria gallica
本種と異なり子嚢殻が半埋生するという特徴を欠く
本種と異なり子嚢殻表面が無毛でない
本種より子嚢が短い
本種より子嚢胞子が短い
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3–5でない