(仮訳)パキスタン新産種、Ganoderma tsugae
Saeedullah, S. et al. 2024. Ganoderma tsugae (Polyporales; Ganodermataceae), a new record from Pakistan. Journal of Plantarum. Available at: http://plantarum.pk/ojs/index.php/1/article/download/119/67 [Accessed December 19, 2024] 【R3-12355】2024/12/19投稿

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3行まとめ

パキスタン、パンジャーブ州で採集されたGanoderma tsugaeをパキスタン新産種として報告した。
本種は傘に光沢と環紋があり、肉に樹脂帯を有し、担子胞子が類球形~卵状で小刺状厚壁であること、菌糸構成が3菌糸型であることなどで特徴づけられた。
複数のGanoderma属菌の形質比較表を掲載した。

(パキスタン新産種)

Ganoderma tsugae Murrill
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Ganoderma lucidum
傘が帯赤褐色~暗褐色
傘表面に光沢があり環紋をあらわす
担子胞子のサイズの範囲が重なる
本種と異なりツガではなく被子植物と裸子植物の両方に生じる
本種と異なり孔口が円形ではなく類円形
本種と異なり肉が帯クリーム色~桃黄褐色ではなく濃さび褐色
本種と異なり肉に樹脂帯を欠く
本種より担子胞子の最大サイズが小さい
本種より担子胞子の長さ/幅の比が小さい
本種と異なり担子胞子の内壁と外壁の間の”pillar”が非常に顕著なのではなく不明瞭である
本種と異なり担子胞子の液胞が不明瞭ではなく明瞭
Ganoderma oregonense
針葉樹に発生する
傘表面が光沢状
肉が白色
担子胞子が粗面
本種と異なり傘縁部が白色ではなくさび褐色
本種と異なり傘が腎臓形ではなく丸みを帯びた扇形
本種と異なり傘に環紋を欠くか僅かにあらわす
本種と管孔のサイズが異なる
本種と異なり孔口が円形ではなく円形~不規則形
本種と異なり肉において管孔に隣接して僅かに暗色の層が存在するのではなく同質である
本種と異なり肉に樹脂帯を欠く
本種より担子胞子のサイズが大きい
Ganoderma leucocontextum
傘縁部が白色
傘が腎臓形
傘表面が光沢状で環紋をあらわす
肉に樹脂帯がある
本種と異なり針葉樹ではなく落葉樹に発生する
本種と異なり孔口が円形ではなく類円形
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が類球形~卵状ではなく楕円形
Ganoderma flexipes
傘が帯赤褐色
肉が暗褐色
担子胞子が楕円形
担子胞子表面が小刺状
表皮細胞が不規則形
Ganoderma lingzhi
傘が帯赤褐色
肉が暗褐色
担子胞子が楕円形
担子胞子表面が小刺状
表皮細胞が不規則形
Ganoderma multipileum
傘が帯赤褐色
肉が暗褐色
担子胞子が楕円形
担子胞子表面が小刺状
表皮細胞が不規則形
Ganoderma sichuanense(マンネンタケ)
傘が帯赤褐色
肉が暗褐色
担子胞子が楕円形
担子胞子表面が小刺状
表皮細胞が不規則形
Ganoderma tropicum(ミナミオオマンネンタケ)
傘が帯赤褐色
肉が暗褐色
担子胞子が楕円形
担子胞子表面が小刺状
表皮細胞が不規則形