2024年7月18日 (仮訳)ヒマラヤ東部産Phlebia属 Dhingra, GS. 2005. Genus Phlebia Fr. in the Eastern Himalaya. Journal of Indian Botanical Society. Available at: https://indianbotsoc.org/assets/upload/uploaded/656821dce312e5635635c14a6d6397fd.pdf [Accessed July 18, 2024] 【R3-11893】2024/7/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ヒマラヤ東部で採集されたPhlebia属の8種を報告した。 そのうちP. interjacenoides、P. kamengii、P. microspora、P. singularisa、およびP. thindiiは新種であった。 P. rufaはインド新産種であり、残りの2種も調査地域からの初記録となった。 India, Arunachal Pradesh, West Kameng, Bomdila, Wang Basti (新種) Phlebia kamengii G.S. Dhingra 語源…カメン(地区)の 【よく似た種との区別】 Phlebia rufa インドに分布する 本種と異なり子実体が基質に密着する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が広楕円形ではなく類ソーセージ形 Phlebia radiata(コガネシワウロコタケ) インドに分布する 本種と異なり子実層面が橙赤色 本種と異なり子実層面が放射状に不規則に折り畳まれる India, West Bengal, Siliguri (新種) Phlebia microspora G.S. Dhingra 語源…小さな胞子の(担子胞子のサイズから) 【よく似た種との区別】 Phlebia queletii 子実層面が歯牙状 シスチジアの形態が類似している 菌糸の形態が類似している 本種より担子器が長い 本種より担子胞子が長い 本種と異なり担子胞子が卵状~広楕円形ではなく狭楕円形 Bhutan, Thimphu, on way to Fajudin from Motithang (新種) Phlebia singularisa G.S. Dhingra 語源…(不明) 【よく似た種との区別】 Phlebia cornea 子実体の形態がほぼ同一 シスチジアが突出する シスチジアが類円筒形 シスチジアが薄壁~やや厚壁 本種より担子器のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり子実体形成菌糸層が厚壁でない India, W. Bengal, Darjeeling, Tiger Hill (新種) Phlebia thindii G.S. Dhingra 語源…K.S. Thind教授に献名 【よく似た種との区別】 Phlebia griseoflavescens 本種と異なり子実層面が帯黄白色~淡黄色でない 本種より担子器が長い 本種より担子器の幅が狭い 本種より担子胞子が長い 本種より担子胞子の幅が狭い Phlebia livida インドに分布する 本種と異なり子実体が乾燥時”horny”ではなく殻皮状~”corneous”である 本種と異なり子実下層菌糸が波打ち不規則に狭窄したり拡張したりする 本種と異なり子実下層菌糸に油状の内容物を含む Bhutan, Thimphu, Begana (新種) Phlebia interjacenoides G.S. Dhingra 語源…類似した 【よく似た種との区別】 Phlebia subcretacea 子実体の質感が類似している 担子器が棍棒形で基部が細まり柄状 生殖菌糸の形態が類似している 本種より担子胞子が長い 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり担子胞子が楕円形~類ソーセージ形ではなくソーセージ形 (インド新産種) Phlebia rufa (Persoon) M.P. Christiansen 【よく似た種との区別】 Phlebia radiata(コガネシワウロコタケ) インドに分布する 顕微鏡的構造がほぼ同一である 本種と異なり子実層面が橙赤色 本種と異なり子実層面がシワタケ状~管孔状ではなく放射状に折り畳まれる Phlebia kamengii インドに分布する 本種と異なり子実体が基質に密着するという特徴を欠く 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が類ソーセージ形ではなく広楕円形 (ヒマラヤ東部新産種) Phlebia radiata Fries コガネシワウロコタケ 【よく似た種との区別】 Phlebia kamengii インドに分布する 本種と異なり子実層面が橙赤色でない 本種と異なり子実層面が放射状に不規則に折り畳まれるという特徴を欠く Phlebia rufa インドに分布する 顕微鏡的構造がほぼ同一である 本種と異なり子実層面が橙赤色でない 本種と異なり子実層面が放射状に折り畳まれるのではなくシワタケ状~管孔状 (ヒマラヤ東部新産種) Phlebia livida (Persoon) Bresadola 【よく似た種との区別】 Phlebia thindii インドに分布する 本種と異なり子実体が乾燥時殻皮状~”corneous”ではなく”horny”である 本種と異なり子実下層菌糸が波打ち不規則に狭窄したり拡張したりするという特徴を欠く 本種と異なり子実下層菌糸に油状の内容物を含むという特徴を欠く