2025年1月3日 (仮訳)イランの水生環境に産した3新種、Globisporangium tabrizense、Globisporangium mahabadense、およびPythium bostanabadense Ahadi, R. et al. 2024. Globisporangium tabrizense sp. nov., Globisporangium mahabadense sp. nov., and Pythium bostanabadense sp. nov. (Oomycota), three new species from Iranian aquatic environments. Scientific Reports. Available at: https://www.nature.com/articles/s41598-024-81651-0 [Accessed January 3, 2025] 【R3-12401】2025/1/3投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ イランからGlobisporangium tabrizense、G. mahabadense、およびPythium bostanabadenseの3新種を記載した。 これらの種はそれぞれギョウギシバの根、農業用灌漑水路の表層藻類、農業用ため池の表層藻類から分離された。 これらの種はいずれもキュウリの苗に対して病原性を示した。 Iran, East Azarbaijan, Tabriz (Varanaq) (新種) Globisporangium tabrizense Ahadi, Chenari Bouket, Alizadeh, Masigol & Grossart 語源…タブリーズ産の 【よく似た種との区別】 Globisporangium lucens 卵胞子が球形である 生殖構造が類似している ITS+cox1+cox2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり遊走子嚢がレモン形、糸状など多様な形状をとるのではなく主に球形または類球形 本種と異なり遊走子を欠くのではなく有する 本種と異なり卵胞子が充満性および非充満性ではなく非充満性のみである 本種より主菌糸の幅が狭い ITS+cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Globisporangium viniferum ITS+cox1+cox2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり遊走子嚢がレモン形、糸状など多様な形状をとるという特徴を欠く 本種と異なり造精器が造卵器あたり1-2ではなく最大5 ITS+cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Globisporangium debaryanum ITS+cox1+cox2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり遊走子を欠くのではなく有する 本種と異なり卵胞子が充満性および非充満性ではなく非充満性のみである 本種と異なり卵胞子が造卵器あたりしばしば2つなのではなく典型的には1つのみである ITS+cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Iran, West Azarbaijan, Mahabad (新種) Globisporangium mahabadense Ahadi, Chenari Bouket, Alizadeh, Masigol & Grossart 語源…マハバード産の 【よく似た種との区別】 Globisporangium longisporangium ITS+cox1+cox2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり造卵器を形成する頻度が低いのではなく普通に形成する 本種と異なり造精器の造卵器あたりの数が典型的には1なのではなく1-3 本種と異なり遊走子嚢が常に球形なのではなく円筒形、ピーナッツ形、卵形など広範ある 本種より菌糸の幅が顕著に広い ITS+cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Globisporangium urmianum 造精器の数が造卵器あたり1-2である ITS+cox1+cox2に基づく分子系統解析で近縁 本種より造卵器のサイズが大きい 本種ほど造卵器の形状が均一ではなくより多様である 本種と異なり卵胞子が球形および半球形ではなく球形、類球形、楕円形、長形、卵状、洋梨形などより多様な形状をとる 本種と異なり卵胞子が充満性ではなく充満性および非充満性 本種より菌糸の幅が顕著に広い ITS+cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Globisporangium longandrum ITS+cox1+cox2に基づく分子系統解析で近縁 本種より遊走子嚢が複雑な構造である 本種ほど造精器の構造が均一でない 本種より菌糸の幅が広い ITS+cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Iran, East Azarbaijan, Bostanabad (新種) Pythium bostanabadense Ahadi, Chenari Bouket, Alizadeh, Masigol & Grossart 語源…ボスタナバード産の 【よく似た種との区別】 Pythium pachycaule 卵胞子が非充満性である 造精器が雌雄異菌糸性 ITS+cox1+cox2に基づく分子系統解析で近縁 本種より造卵器のサイズが大きい 本種と異なり造卵器に顕著な頸部を欠くのではなく有する 本種と異なり卵胞子が時に紡錘形である 本種と異なり造精器の造卵器あたりの数が1のみではなく1-3 本種と異なり遊走子嚢が球形および紡錘形ではなく糸状 本種より主菌糸の幅が広い ITS+cox1+cox2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される