2024年1月30日 (仮訳)日本の常緑広葉樹林に産した新種、Hydropodia silvae-nipponicae Kasuya, T. et al. 2023. Hydropodia silvae-nipponicae (Porotheleaceae), a new species from evergreen broad-leaved forests in Japan. Mycoscience. Available at: https://www.jstage.jst.go.jp/article/mycosci/64/4/64_MYC607/_pdf [Accessed January 30, 2024] 【R3-11384】2024/1/30投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 茨城県、神奈川県、鳥取県の常緑広葉樹林で採集された菌を検討し、Hydropodia silvae-nipponicaeとして新種記載した。 本種はHydropodia属の2番目の種であり、側シスチジアに二型があり、傘シスチジアが棍棒形~円筒形で不規則な突起を有し、傘表皮の末端細胞が小結節状のシスチジア状であることなどで特徴づけられた。 分子系統解析により本種が形態的に類似するH. subalpinaと異なる種であることが明らかになった。 茨城県稲敷郡美浦村土浦 (新種) Hydropodia silvae-nipponicae T. Kasuya, Reiich. Kaneko, Takehashi & K. Hosaka キチャモリノカサ 語源…日本の森の 【よく似た種との区別】 Hydropodia subalpina 森林に生息する 形態的に類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本ではなくイタリア、トルコなどに分布する 本種と異なりタブノキ属、シロダモ属、コナラ属、アオキ属が優占する常緑広葉樹林ではなく主にブナ属の林に生息する 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり側シスチジアに広瓶形~類紡錘形、狭類紡錘形~円筒形の二型ではなく瓶形~類紡錘形の単型である 本種と異なり傘表皮の末端細胞が小結節状のシスチジア状という特徴を欠く 本種と異なり傘表皮の末端細胞が薄壁ではなく厚壁 本種と異なり傘シスチジアが棍棒形~円筒形で不規則な突起を有するのではなく多形、類瓶形、紡錘形、類円筒形、棍棒形または頭状である ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される