(仮訳)ヨーロッパとアジアのミズキ属ミイラ化果実上に発生した新種Hymenoscyphus corni-marisおよびH. corni-sanguineae
Baral, H-O. & Polhorský, A. 2026. Hymenoscyphus corni-maris and H. corni-sanguineae spp. nov. (Helotiaceae) on Cornus mummified fruits in Europe and Asia. Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s11557-026-02145-z [Accessed June 16, 2026] 【R3-13991】2026/6/16投稿

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3行まとめ

ヨーロッパおよびアジアにおいてミズキ属樹木の腐敗果実上に発生した菌を検討し、Hymenoscyphus corni-marisおよびH. corni-sanguineaeとして新種記載した。
両種は肉眼的・顕微鏡的形態の類似性にかかわらず、分子系統解析では遠縁なクレードに位置づけられた。
既存の非合法名Sclerotinia corniおよびLanzia glandicola var. cornicolaの標本を再検討し、それぞれ新種のシノニムとするとともに、広義・側系統的なHymenoscyphus属の属概念を支持した。
Slovakia, Bratislava, Senec, Martinský les

(新種)

Hymenoscyphus corni-maris Baral, Polhorský, M. Huth, Rönsch & Hensel
語源…セイヨウサンシュユの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Hymenoscyphus corni-sanguineae
同じミズキ属樹木を宿主とする
腐朽果実に生息する
肉眼的形態が非常に類似している
子嚢の先端リングがHymenoscyphus型である
子嚢の先端リングが真のアミロイドである
子嚢胞子がciborioid型である
子嚢胞子のサイズがほぼ一致する
子嚢胞子の形状がほぼ一致する
子嚢胞子の内容物がほぼ一致する
子嚢胞子の脂質含量が低い
外被層が矩形菌糸組織からなる
側糸に生時が屈折性の液胞体を含む
本種より子実体基部が僅かに薄い
本種と異なり子嚢盤が白色ではなく帯黄褐色である
本種より柄が僅かに長い傾向がある
本種より柄の幅が僅かに狭い傾向がある
本種より子嚢が僅かに短い
本種より子嚢の幅が僅かに広い
本種と異なり子嚢基部が鉤状構造ではなく単純隔壁から生じる
本種より子嚢胞子が長い
本種と異なり子嚢胞子の脂質体が胞子の各半分にまとまるのではなく末端近くにまとまる傾向がある
本種より外被層の細胞が僅かに短く顕著に狭い
本種より托髄層の細胞が僅かに短く顕著に狭い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lambertella corni-maris
同じミズキ属樹木を宿主とする
果実生息菌である
本種より子嚢盤外面が多毛である
本種と異なり子嚢盤が淡褐色で最終的に黒褐色になる
本種と異なり柄が淡褐色
本種と異なり子嚢胞子の壁が射出前に褐色になる
本種と異なりペカン属、リンゴ属、サクラ属、ナシ属、アカメガシワ属樹木が宿主として知られている
本種と異なり果実の子座化した果肉からのみ発生し核からは発生しない
Slovakia, Bratislava, Sihoť

(新種)

Hymenoscyphus corni-sanguineae Polhorský, Baral & Omerovic
語源…セイヨウミズキの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Hymenoscyphus corni-maris
同じミズキ属樹木を宿主とする
腐朽果実に生息する
肉眼的形態が非常に類似している
子嚢の先端リングがHymenoscyphus型である
子嚢の先端リングが真のアミロイドである
子嚢胞子がciborioid型である
子嚢胞子のサイズがほぼ一致する
子嚢胞子の形状がほぼ一致する
子嚢胞子の内容物がほぼ一致する
子嚢胞子の脂質含量が低い
外被層が矩形菌糸組織からなる
側糸に生時が屈折性の液胞体を含む
本種より子実体基部が僅かに厚い
本種と異なり子嚢盤が帯黄褐色ではなく白色である
本種より柄が僅かに短い傾向がある
本種より柄の幅が僅かに広い傾向がある
本種より子嚢が僅かに長い
本種より子嚢の幅が僅かに狭い
本種と異なり子嚢基部が単純隔壁ではなく鉤状構造から生じる
本種より子嚢胞子が短い
本種と異なり子嚢胞子の脂質体が胞子の末端近くにまとまるのではなく各半分にまとまる傾向がある
本種より外被層の細胞が僅かに長く顕著に広い
本種より托髄層の細胞が僅かに長く顕著に広い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lanzia glandicola
アジアに分布する
果実生息菌である
子嚢のサイズが類似している
子嚢胞子のサイズが類似している
子嚢胞子に脂質体を含まないか脂質が低含量である
外被層が矩形菌糸組織からなる
本種と異なりスロバキア、中国ではなくインドなどに分布する
本種と異なりミズキ属ではなくコナラ属樹木などに生じる
本種と異なり柄基部がほぼ黒色