2022年11月11日 (仮訳)Kneiffiella altaicaおよび新種Kneiffiella subaltaica – ヨーロッパの原生林で見出された稀産種と近縁の北米産1新種 Langer, E. et al., 2022. Kneiffiella altaica and Kneiffiella subaltaica sp. nov. -a rare species found in European old-growth forests and a closely related new species from North America. Nova Hedwigia. Available at: https://www.schweizerbart.de/papers/nova_hedwigia/detail/115/101819/Kneiffiella_altaica_and_Kneiffiella_subaltaica_sp [Accessed November 11, 2022] 【R3-10049】2022/11/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ チェコ、スロバキア、クロアチア、およびポーランドの原生林で採集されたKneiffiella属菌の標本を検討した。 本種はアルタイ山脈から記載された種で、ヨーロッパからの確実に同定された標本の報告は今回が初となった。 北米ミシガン州産の亜寒帯林に発生した標本がK. altaicaと別種であることを示し、K. subaltaicaとして新種記載した。 USA, Michigan, Cheboygan County, Pellston, The Gorge, Univ. Michigan Biological Station (新種) Kneiffiella subaltaica Riebesehl & E. Langer 語源…Kneiffiella altaica類似の 【よく似た種との区別】 Kneiffiella altaica 形態的に非常に類似している(当初この種に同定された) ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国ではなくロシア、ポーランド、チェコ、スロバキア、クロアチアなどに分布する 本種と異なり担子胞子が僅かにソーセージ形~円筒形 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なりシスチジアの壁が2層からなるという特徴を欠く ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (中欧、チェコ、スロバキア、ポーランド新産種) Kneiffiella altaica (Parmasto) Hjortstam & Ryvarden 【よく似た種との区別】 Kneiffiella cineracea 形態的に類似している(混同のおそれがある) 子実体表面が平滑またはごく微細な疣状 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりレユニオンにおける分布が知られている 本種より担子胞子の平均幅が広い ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Kneiffiella subaltaica 形態的に非常に類似している(当初この種に同定された) ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりロシア、ポーランド、チェコ、スロバキア、クロアチアなどではなく米国に分布する 本種と異なり担子胞子が僅かにソーセージ形~円筒形でない 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なりシスチジアの壁が2層からなる ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される