2023年7月30日 (仮訳)北西ヨーロッパ産のLecanora intumescensグループの新種、Lecanora caledonica Arup, U., Holien, H. & Coppins, BJ. 2023. Lecanora caledonica – a new species in the Lecanora intumescens group (Lecanoraceae) from north-western Europe. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/abs/lecanora-caledonica-a-new-species-in-the-lecanora-intumescens-group-lecanoraceae-from-northwestern-europe/B06AB5CE3D7830A518AA748413D031BF [Accessed July 30, 2023] 【R3-10833】2023/7/30投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ノルウェーおよびスコットランドで採集された樹皮生地衣の一種を検討し、Lecanora caledonicaとして新種記載した。 本種の記載文、写真、系統樹、TLCクロマトグラム、分布図などを掲載した。 本種はL. intumescensに外観が非常に類似していたが、子器盤の粉霜の有無、子嚢胞子の長さ、未知成分の有無などで区別された。 Norway, Nord-Trøndelag, Flatanger, Lauvsnesodden, along the old church trail (新種) Lecanora caledonica Holien, Coppins & Arup 語源…カレドニア(スコットランド)の 【よく似た種との区別】 Lecanora intumescens 地衣体がかなり厚い 地衣体が不均一で縁部が平滑 地衣成分としてゼオリン、アトラノリンを含む ITS+nrLSU+mtSSU、ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分布が海洋性ではなくより広範である 本種と異なり子器盤に粉霜を伴う 本種より子嚢胞子が長い 本種と異なりPd+濃黄色ではなくPd陰性 本種と異なり地衣成分としてプソロミン酸、2-O-デメチルプソロミン酸、クロロアトラノリンを含む 本種と異なり地衣成分としてUV+アイスブルーの未知成分を含むという特徴を欠く ITS+nrLSU+mtSSU、ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lecanora excludens ITS+nrLSU+mtSSU、ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種より地衣体縁部がずっと薄い 本種より子器のサイズが小さい 本種より子嚢胞子のサイズが一般的に大きい 本種と地衣成分が異なる ITS+nrLSU+mtSSU、ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lecanora cateilea ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子器盤に僅かに粉霜を伴う 本種と異なり子嚢が12-16胞子性 本種より子嚢胞子のサイズが小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lecanora allophana(チャシブゴケ) 同じヤマナラシ属、トネリコ属、カエデ属樹木に発生する 樹皮生地衣である 子器盤に光沢があることがある ITS+nrLSU+mtSSU、ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種より粗い樹皮に発生する 本種より子器が隆起する 本種より子器の基部の幅が狭い 本種と地衣成分が異なる ITS+nrLSU+mtSSU、ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される