(仮訳)少ない方が良い:Irpicodon属の単型性の再評価
Palla, B., Dima, B. & Papp, V. 2024. Less is better than more: reassessing the monotypic nature of Irpicodon (Amylocorticiaceae, Basidiomycota). Plant and Fungal Systematics. Available at: https://pfsyst.botany.pl/Less-is-better-than-more-reassessing-the-monotypic-nature-of-Irpicodon-Amylocorticiaceae,197398,0,2.html [Accessed January 3, 2025] 【R3-12400】2025/1/3投稿

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3行まとめ

Irpicodon pendulusおよび類縁の2種について形態学的検討および分子系統解析を実施し、これら3種を単一のPlicatura属に含めた。
傘表皮構造など子実体の形態のみに基づく属レベルの分類の限界を指摘し、属概念を再定義した。
不必要な属の分割を避け、分類学的な安定性を向上させることの重要性を強調した。

(新組み合わせ)

Plicatura pendula (Alb. & Schwein.) Palla, V. Papp & Dima
旧名:Sistotrema pendulum Alb. & Schwein.
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Plicatura nivea
子実体が一年生
子実体が背着生~半円形
子実体が柔らかく弛緩している
子実体上面が初め類白色でのちに淡ベージュ褐色になる
担子器が4胞子性
担子器基部にクランプを有する
担子胞子がソーセージ形
担子胞子が平滑
担子胞子が薄壁
担子胞子がアミロイド
シスチジアを欠く
菌糸構成が1菌糸型
菌糸にクランプを有する
ITS+nrLSU+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実層托が不規則な針状または放射状に配列した平滑~襞状の歯を有するのではなく初め平滑でのちに顕著かつ不規則な扇畳状
本種より担子胞子の幅が狭い
本種と異なり担子胞子が類ソーセージ形~腎臓形ではなくソーセージ形
ITS+nrLSU+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Plicatura crispa
針葉樹に発生することもある
子実体のサイズが類似している
子実体の形状が類似している
担子器が4胞子性
担子器が類棍棒形~類円筒形
担子器基部にクランプを有する
担子胞子が平滑
担子胞子が薄壁
シスチジアを欠く
菌糸構成が1菌糸型
菌糸にクランプを有する
ITS+nrLSU+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり主にマツ類ではなく主に広葉樹に発生する
本種と異なり子実層托が不規則な針状または放射状に配列した平滑~襞状の歯を有するのではなく放射状に折り畳まれる
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が類ソーセージ形~腎臓形ではなくソーセージ形
ITS+nrLSU+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される