2024年8月10日 (仮訳)極東ロシア、カムチャッカ半島における地衣類の属、Caloplaca属 Khodosovtsev, A. et al. 2004. Lichen genus Caloplaca on the Kamchatka Peninsula (Russian Far East). Botanica Lithuanica. Available at: https://www.researchgate.net/publication/267387002_LICHEN_GENUS_CALOPLACA_ON_THE_KAMCHATKA_PENINSULA_RUSSIAN_FAR_EAST/links/558fa59d08ae15962d8b1565/LICHEN-GENUS-CALOPLACA-ON-THE-KAMCHATKA-PENINSULA-RUSSIAN-FAR-EAST.pdf [Accessed August 10, 2024] 【R3-11963】2024/8/10投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ロシア、カムチャツカ半島から22種のCaloplaca属地衣を報告した。 そのうち2種はロシア新産種、1種はアジア、ロシア新産種、18種はカムチャツカ地方新産種となった。 新組み合わせC. gordejeviを提唱し、3種のレクトタイプを選定した。 (カムチャッカ地方新産種) Caloplaca borealis (Vainio) Poelt 【よく似た種との区別】 Caloplaca tiroliensis ロシアに分布する 本種と異なり子器盤が扁平~僅かに凸形ではなく壺形~扁平 本種より果殻縁部が厚い 本種より果殻縁部が膨大する Caloplaca cerina ロシアに分布する 形態的に類似している(この種の幼時と非常に類似している) 果殻縁部に帯オリーブ色の色素を含む (カムチャッカ地方新産種) Caloplaca caesiorufella (Nylander) Zahlbruckner (その他掲載種) Caloplaca cerina (Hedwig) Th. Fries 【よく似た種との区別】 Caloplaca borealis ロシアに分布する 形態的に類似している(本種の幼時と非常に類似している) 果殻縁部に帯オリーブ色の色素を含む (カムチャッカ地方新産種) Caloplaca cerina var. chloroleuca (Smith) Th. Fries (カムチャッカ地方新産種) Caloplaca chrysophthalma Degelius (カムチャッカ地方新産種) Caloplaca citrina (Hoffmann) Th. Fries 【よく似た種との区別】 Caloplaca obliterans 同所的に分布する(ロシア) 同時に発生することがある 本種と地衣体の鱗片および裂片の形態が異なる 本種と粉芽塊が点状かどうかが異なる (アジア、ロシア新産種) Caloplaca crenulatella (Nylander) H. Olivier (カムチャッカ地方新産種) Caloplaca epithallina Lynge (その他掲載種) Caloplaca etesiae (Nylander) Du Rietz 【よく似た種との区別】 Caloplaca scopularis 皮層菌糸が表層に対して垂直に配列する 本種より裂片が短い 本種より子嚢胞子の幅が広い Caloplaca verruculifera ロシアに分布する 地衣体が小型 裂片が葉縁に発達する 裂片が長い 本種と異なり裂芽を豊富に形成する 本種と異なり裂芽が疣状 (カムチャッカ地方新産種) Caloplaca aff. flavovirescens (Wulfen) Dalla Torre & Sarnthein (ロシア新産種) Caloplaca fulvolutea (Arnold) Jatta 【よく似た種との区別】 Caloplaca jungermanniae 形態的に類似している(誤同定あるいは混同されてきた) 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり子器盤が黄褐橙色でない 本種と異なり子器盤が壺形~扁平でない 本種より子嚢胞子が長い (新組み合わせ) Caloplaca gordejevi (Tomin) Oxner ex Khodos. 旧名:Placodium gordejevi Tomin 【よく似た種との区別】 Caloplaca flavorubescens 極東地域に分布する 本種と異なり子器がビアトラ型~稀にゼオリン型ではなくいくぶんゼオリン型 本種と異なり子器盤が暗橙色~さび赤色ではなく橙色~暗橙色 本種よりスペルマチアが長い 本種と異なりスペルマチアが短桿形でない (カムチャッカ地方新産種) Caloplaca haematites (Chaubard ex St.-Amans) Zwackh (カムチャッカ地方新産種) Caloplaca hungarica H. Magnusson 【よく似た種との区別】 Caloplaca ferruginea 形態的に類似している(しばしば誤同定される) 本種と異なり子器がビアトラ型でない 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり子器が橙さび色でない 本種より果殻縁部が厚い 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種より子嚢胞子の隔壁の幅が広い (その他掲載種) Caloplaca kamczatica Savicz (カムチャッカ地方新産種) Caloplaca lithophila H. Magnusson (カムチャッカ地方新産種) Caloplaca obliterans (Nylander) Blomberg & Forssell 【よく似た種との区別】 Caloplaca citrina 同所的に分布する(ロシア) 同時に発生することがある 本種と地衣体の鱗片および裂片の形態が異なる 本種と粉芽塊が点状かどうかが異なる (カムチャッカ地方新産種) Caloplaca pyracea (Acharius) Zwackh (カムチャッカ地方新産種) Caloplaca saxicola (Hoffmann) Nordin (ロシア・アジア新産種) Caloplaca sorocarpa (Vainio) Zahlbruckner (カムチャッカ地方新産種) Caloplaca tetraspora (Nylander) H. Olivier (その他掲載種) Caloplaca tiroliensis Zahlbruckner 【よく似た種との区別】 Caloplaca borealis ロシアに分布する 本種と異なり子器盤が壺形~扁平ではなく扁平~僅かに凸形 本種より果殻縁部が薄い 本種ほど果殻縁部が膨大しない (カムチャッカ地方新産種) Caloplaca verruculifera (Vainio) Zahlbruckner 【よく似た種との区別】 Caloplaca granulosa 本種と異なり沿岸域の岩上に生息するという特徴を欠く 本種と異なり皮層菌糸が表層に対して垂直に配列するという特徴を欠く Caloplaca etesiae ロシアに分布する 地衣体が小型 裂片が葉縁に発達する 裂片が長い 本種と異なり裂芽を豊富に形成するという特徴を欠く 本種と異なり裂芽が疣状でない