2024年8月26日 (仮訳)コウモリと生きる:多相的アプローチにより明らかになった中国雲南省産のFusarium属新種 Liu, X-F. et al. 2024. Living with bats: polyphasic approach reveals a new Fusarium species in Yunnan Province, China. New Zealand Journal of Botany. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/0028825X.2024.2384444 [Accessed August 26, 2024] 【R3-12010】2024/8/26投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国雲南省においてコウモリの翼表面から分離された菌を検討し、Fusarium rhinolophiとして新種記載した。 本種は複数遺伝子に基づく分子系統解析ではF. nisikadoi複合種において独自の系統を形成した。 本種は形態的に類似する種とは小分生子のサイズや隔壁数、厚壁胞子のサイズ、コロニーの色などが異なっていた。 中国雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州勐臘県勐崙鎮 (新種) Fusarium rhinolophi X.F. Liu, Tibpromma & K.D. Hyde 語源…キクガシラコウモリ属の 【よく似た種との区別】 Fusarium commune ITS+CAM+TEF-1α+TUB+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコウモリの翼から分離されるという特徴を欠く 本種より小分生子のサイズが大きい 本種と異なり小分生子が無隔壁という特徴を欠く 本種より厚壁胞子のサイズが小さい ITS+CAM+TEF-1α+TUB+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fusarium concentricum ITS+CAM+TEF-1α+TUB+RPB1+RPB2の塩基配列が類似している 本種と異なりコウモリの翼から分離されるという特徴を欠く 本種と異なりコロニーが帯赤白色で淡橙色および帯赤灰色の環紋をあらわすという特徴を欠く 本種より小分生子のサイズが大きい 本種と異なり小分生子が無隔壁という特徴を欠く 本種と異なり厚壁胞子を欠く Fusarium foetens ITS+CAM+TEF-1α+TUB+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコウモリの翼から分離されるという特徴を欠く 本種より小分生子のサイズが小さい 本種と異なり小分生子の隔壁数が0-1ではなく0-3 本種と異なり厚壁胞子が節間生ではなく末端生 本種より厚壁胞子のサイズが小さい 本種と異なり厚壁胞子表面が平滑または疣状 ITS+CAM+TEF-1α+TUB+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fusarium gaditjirri ITS+CAM+TEF-1α+TUB+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコロニーが白色~帯灰紫色 本種より小分生子のサイズが小さい 本種より厚壁胞子のサイズが小さい ITS+CAM+TEF-1α+TUB+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fusarium lyarnte 本種と異なりコロニーが白色、淡橙色、または帯灰ばら色 本種より小分生子のサイズが小さい 本種と異なり小分生子が球形~卵形 本種と異なり厚壁胞子を欠く ITS+CAM+TEF-1α+TUB+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fusarium oxysporum 小分生子が無隔壁 ITS+CAM+TEF-1α+TUB+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコウモリの翼から分離されるという特徴を欠く 本種と異なりコロニーが白色~紫色または桃色 本種と異なりコロニーにライラックのような特徴的な芳香がある 本種より小分生子のサイズが小さい 本種より厚壁胞子のサイズが小さい ITS+CAM+TEF-1α+TUB+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される