2024年4月7日 (仮訳)中国雲南省産の新種、Lyophyllum lixivium Lyu, T. et al. 2024. Lyophyllum lixivium (Lyophyllaceae, Agaricales), a new species from Yunnan, China. Phytotaxa. Available at: https://phytotaxa.mapress.com/pt/article/view/phytotaxa.642.1.4 [Accessed April 7, 2024] 【R3-11589】2024/4/7投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国雲南省においてシナグリの樹下のコケ上に発生した菌を検討し、Lyophyllum lixiviumとして新種記載した。 本種は傘が中高で襞が傷つくと暗褐色になり、柄基部に白色の綿毛を豊富に伴い、担子胞子が幅広い球形、柄シスチジアが紡錘形であることなどで特徴づけられた。 中国産の本属菌としては本種が21番目となり、傷つくと色が変化する種としては14番目となった。 中国雲南省大理市蒼山 (新種) Lyophyllum lixivium S. M. Tang & S. H. Li 語源…灰汁の(傘の色から) 【よく似た種との区別】 Lyophyllum moncalvonum ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくニュージーランドなどに分布する 本種と異なり傘が帯オリーブ黒色 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が球形、ほとんどの場合広涙形、時に紡錘形なのではなく球形 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lyophyllum atrofuscum 中国に分布する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり担子器がほとんどの場合2胞子性、稀に4胞子性である 本種より担子胞子が長い 本種と異なり担子胞子が球形、ほとんどの場合広涙形、時に紡錘形なのではなく楕円形、類菱形、不規則な菱形 本種と異なり縁シスチジアを欠く 本種と異なり柄シスチジアを欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lyophyllum bonii 柄が傷つくと黒変する 肉の形態が類似している 本種と異なり中国ではなくカナリア諸島などに分布する 本種より傘が淡色 本種と異なり傘に中丘を欠く Lyophyllum fuscobrunneum 柄が傷つくと黒変する 肉の形態が類似している 本種と異なり中国ではなくカナリア諸島などに分布する 本種より担子器のサイズが比較的大きい 本種より担子胞子が長い 本種と異なり担子胞子が球形、ほとんどの場合広涙形、時に紡錘形なのではなく広楕円形~楕円形 本種と異なり傘表皮が匍匐状~緩やかに錯綜する Lyophyllum rhombisporum 柄が傷つくと黒変する 肉の形態が類似している 本種より担子器のサイズが比較的大きい 本種より担子胞子のサイズが比較的大きい Lyophyllum solidipes 柄が傷つくと黒変する 肉の形態が類似している 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種より担子胞子のサイズが比較的大きい 本種より柄表皮菌糸の幅が狭い