2015年5月16日 (仮訳)新種Micropeziza curvatispora、M. fenniae、およびM. zottoi – シベリア西部、フィンランド、ドイツ、およびベルギー産のMicropeziza属菌 Lindemann, U. et al., 2014. Micropeziza curvatispora sp. nov., M. fenniae sp. nov. and M. zottoi sp. nov. (Helotiales) – three new species of the genus Micropeziza from Western Siberia, Finland, Germany and Belgium. Ascomycete.org. Available at: http://www.researchgate.net/publication/270645584_Micropeziza_curvatispora_sp._nov._M._fenniae_sp._nov._and_M._zottoi_sp._nov._%28Helotiales%29__three_new_species_of_the_genus_Micropeziza_from_Western_Siberia_Finland_Germany_and_Belgium [Accessed April 28, 2014]. 【R3-01830】2015/05/16投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Micropeziza curvatispora、M. fenniae、およびM. zottoiの3種を新種記載した。 これらの種はそれぞれ、大型でいくぶん屈曲する子嚢胞子、幅広く成熟すると帯灰褐色となる子嚢胞子、Comarum palustreを宿主とする点などで特徴づけられた。 また、3新種を含むMicropeziza属既知種の検索表を掲載した。 Russia, Western Siberia, Khanty-Mansiysk region, 20 km east of Khanty-Mansiysk town, Mukhrino bog on the left terrace of Irtysh river (新種) Micropeziza curvatispora N. Filippova, U. Lindemann, Helleman 語源…屈曲する胞子の 【よく似た種との区別】 Micropeziza cornea 子嚢盤原基に放射状の菌糸からなる”shield”を有する 子嚢の頂部がアミロイド 子嚢胞子のサイズが類似している 子嚢胞子が狭楕円形~紡錘状 本種と異なりRhododendron tomentosumおよびVaccinium oxycoccosではなく単子葉植物を宿主とする 本種と異なりシベリア西部ではなくヨーロッパに分布する 本種より子嚢のサイズが小さい 本種と異なり子嚢の基部に鉤状構造を有する 本種と異なり子嚢胞子がいくぶん屈曲するのではなく直線状 本種と異なり子嚢胞子の油滴の数が4ではなく1-2 Micropeziza umbrinella 子嚢のサイズが類似している 子嚢の頂部がアミロイド 子嚢の基部に鉤状構造を有さない 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 本種と異なりシベリア西部ではなくヨーロッパに分布する 本種と異なりRhododendron tomentosumおよびVaccinium oxycoccosではなく被子植物の草本を宿主とする 本種と異なり子実体原基の発達段階で生じる放射状の菌糸からなる”shield”を欠く 本種と異なり子嚢の頂部がアミロイドではなく非アミロイド 本種と異なり子嚢の基部に顕著な突起を有するのではなく屈曲しない 本種と異なり子嚢胞子が狭紡錘形~紡錘状ではなく両端が鈍頭の紡錘状 本種と異なり子嚢胞子の油滴の数が4ではなく4-5 Micropeziza fenniae 同じRhododendron tomentosumを宿主とする 子嚢盤原基に放射状の菌糸からなる”shield”を有する 子嚢の頂部がアミロイド 本種と異なりシベリア西部ではなくフィンランドに分布する 本種と異なりVaccinium oxycoccosを宿主としない 本種より子嚢が短い 本種と異なり子嚢の基部に鉤状構造を有する 本種より子嚢胞子が顕著に短い 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり子嚢胞子が狭楕円形~紡錘状ではなく両端が鈍頭の楕円状紡錘形 本種と異なり子嚢胞子がいくぶん屈曲するのではなく直線状 本種と異なり子嚢胞子の油滴の数が4ではなく4-5 Finland, North Karelia, Outokumpu, Rikkaranta, Eskola (新種) Micropeziza fenniae U. Lindemann, Helleman & Pennanen 語源…フェンニア(フィンランド)の 【よく似た種との区別】 Micropeziza curvatispora 同じRhododendron tomentosumを宿主とする 子嚢盤原基に放射状の菌糸からなる”shield”を有する 子嚢の頂部がアミロイド 本種と異なりフィンランドではなくシベリア西部に分布する 本種と異なりVaccinium oxycoccosを宿主とする 本種より子嚢が長い 本種と異なり子嚢の基部に鉤状構造を欠く 本種より子嚢胞子が顕著に長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子が両端が鈍頭の楕円状紡錘形ではなく狭楕円形~紡錘状 本種と異なり子嚢胞子が直線状ではなくいくぶん屈曲する 本種と異なり子嚢胞子の油滴の数が4-5ではなく4 Micropeziza umbrinella 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 子嚢胞子の油滴の数が4-5 本種と異なりRhododendron tomentosumではなく被子植物の草本を宿主とする 本種と異なり子実体原基の発達段階で生じる放射状の菌糸からなる”shield”を欠く 本種より子嚢が長い 本種と異なり子嚢の頂部がアミロイドではなく非アミロイド 本種と異なり子嚢基部に鉤状構造を欠く 本種より子嚢胞子が長い 本種と異なり子嚢胞子が両端が鈍頭の楕円状紡錘形ではなく両端が鈍頭の紡錘状 Micropeziza mollisioides 子実体原基の発達段階で生じる放射状の菌糸からなる”shield”を有する 子嚢基部に鉤状構造を有する 子嚢の頂部がアミロイド 子嚢胞子が両端が鈍頭の楕円状紡錘形 本種と異なりRhododendron tomentosumではなくコナラ属植物を宿主とする 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子の油滴の数が4-5ではなく1-2 本種より子嚢胞子の油滴のサイズが小さい Micropeziza filicina 子嚢基部に鉤状構造を有する 子嚢頂部がアミロイド 子嚢胞子が両端が鈍頭の楕円状紡錘形 子嚢胞子の油滴の数が4-5 本種と異なりフィンランドではなくドイツおよびイギリスに分布する 本種と異なりRhododendron tomentosumではなくシダを宿主とする 本種と異なり子実体原基の発達段階で生じる放射状の菌糸からなる”shield”を欠く 本種より子嚢の幅が狭い 本種より子嚢胞子のサイズが顕著に小さい Micropeziza zottoi 形態的に類似している 子実体原基の発達段階で生じる放射状の菌糸からなる”shield”を有することがある 子嚢基部に鉤状構造を有する 子嚢の頂部がアミロイド 子嚢胞子が両端が鈍頭の楕円状紡錘形 本種と異なりフィンランドではなくドイツおよびベルギーに分布する 本種と異なりRhododendron tomentosumではなくComarum palustreを宿主とする 本種より子嚢のサイズが小さい 本種より子嚢胞子のサイズが顕著に小さい 本種と異なり子嚢胞子の油滴の数が4-5ではなく4 Micropeziza cornea 子実体原基の発達段階で生じる放射状の菌糸からなる”shield”を有することがある 子嚢の頂部がアミロイド 子嚢基部に鉤状構造を有する 本種と異なりRhododendron tomentosumではなく単子葉植物を宿主とする 本種より子嚢が長い 本種より子嚢の幅が狭い 本種より子嚢胞子が顕著に長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子が両端が鈍頭の楕円状紡錘形ではなく狭楕円形~紡錘状 本種と異なり子嚢胞子の油滴の数が4-5ではなく1-2 本種より子嚢胞子の油滴のサイズが小さい Germany, North Rhine-Westphalia, District Euskirchen, Schleiden, Nationalpark Eifel, Dreiborner Hochfläche, ‘Mühlenbach-tal’ (新種) Micropeziza zottoi Helleman, U. Lindemann, L.G. Krieglst., L. Bailly 語源…”Zotto”(ドイツの菌学者Hans-Otto Baralのニックネーム)より(本種を含む3新種を彼の還暦の記念として献じた) 【よく似た種との区別】 Micropeziza filicina 形態的に類似している 子嚢の頂部がアミロイド 子嚢基部に鉤状構造を有する 子嚢胞子のサイズが類似している 子嚢胞子が両端が鈍頭の楕円状紡錘形 本種と異なりドイツおよび白耳義ではなくシベリア西部に分布する 本種と異なりComarum palustreではなくシダ植物を宿主とする 本種と異なり子実体原基の発達段階で生じる放射状の菌糸からなる”shield”を欠く 本種より子嚢が長い 本種より子嚢の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子の油滴の数が4ではなく4-5 Micropeziza fenniae 形態的に類似している 子実体原基の発達段階で生じる放射状の菌糸からなる”shield”を有する 子嚢基部に鉤状構造を有する 子嚢の頂部がアミロイド 子嚢胞子が両端が鈍頭の楕円状紡錘形 本種と異なりドイツおよびベルギーではなくフィンランドに分布する 本種と異なりComarum palustreではなくRhododendron tomentosumを宿主とする 本種より子嚢のサイズが大きい 本種より子嚢胞子のサイズが顕著に大きい 本種と異なり子嚢胞子の油滴の数が4ではなく4-5 Mollisia minutella 同じComarum palustreを宿主とする 肉眼的形態でほとんど区別がつかない(誤同定のおそれがある) 本種より子嚢の幅が広い 本種と異なり子嚢が細長く頂部が狭円錐形 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子の油滴数が2ではなく0 Aivenia tantula 同じComarum palustreを宿主とする 形態的に類似している(誤同定が起こる可能性がある) 子実体がごく微小 本種と異なり偽子実上層を欠く 本種より子嚢盤が淡色 本種と子嚢胞子のサイズが異なる 本種と子嚢胞子の形状が異なる 本種ほど子嚢胞子に油滴を含まない 本種と異なり側糸に”vacuolar body”を含まない 本種と異なり子嚢盤表面の層の細胞に結晶を伴わない