2024年10月29日 (仮訳)パキスタン、ギルギット・バルティスタン、カプルー渓谷に産した地衣類の新産属、Protoparmeliopsis属の分子同定と系統解析 Bano, A. et al. 2024. Molecular identification and phylogenetic analysis of a lichen, Protoparmeliopsis (Lecanoraceae, Ascomycota), a new lichen genus for Khaplu valley, Gilgit-Baltistan, Pakistan. Studies in Fungi. Available at: https://www.maxapress.com/article/doi/10.48130/sif-0024-0002 [Accessed October 29, 2024] 【R3-12202】2024/10/29投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ パキスタン、ギルギット・バルティスタンから地衣類の一種、Protoparmeliopsis zareiiを報告した。 本種との同定は形態形質に加え、ITSおよびnrLSU領域の分子系統解析でも確かめられた。 Protoparmeliopsis属地衣のパキスタンからの報告は初となった。 (パキスタン新産種) Protoparmeliopsis zareii S.Y. Kondratyuk 【よく似た種との区別】 Protoparmeliopsis muralis 肉眼的形態が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣体の中央小区画上面に類白色の網目模様をあらわさない 本種と異なり子器が多数小区画に埋生するという特徴を欠く 本種と異なり子器盤が緑褐色~鈍褐色でない 本種より子嚢胞子の幅がずっと狭い 本種と異なり果殻が繊維菌糸組織でない Protoparmeliopsis esfahanensis 同所的に分布する(パキスタン) 本種より地衣体のサイズが小さい 本種と異なり地衣体がより淡い帯灰緑色~僅かに黄色を帯びる灰緑色でない 本種と異なり地衣体の小区画縁部が類白色でない 本種ほど子器盤が淡褐色でない 本種と異なり子器縁部が類白色でない 本種より果托の縁が薄い 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Protoparmeliopsis chlorophthalma アジアに分布する 本種と異なり白色の粉霜を欠くのではなく有する 本種と異なりK陽性である 本種と異なりC陽性である 本種と異なりKC陽性である 本種と異なりP陽性である Protoparmeliopsis bogdoensis アジアに分布する 本種と異なり白色の粉霜を欠くのではなく有する 本種と異なりK陽性である 本種と異なりC陽性である 本種と異なりKC陽性である 本種と異なりP陽性である Protoparmeliopsis kukunorensis アジアに分布する 本種と異なり白色の粉霜を欠くのではなく有する 本種と異なりK陽性である 本種と異なりC陽性である 本種と異なりKC陽性である 本種と異なりP陽性である Protoparmeliopsis usbekicum アジアに分布する 本種と異なり白色の粉霜を欠くのではなく有する 本種と異なりK陽性である 本種と異なりC陽性である 本種と異なりKC陽性である 本種と異なりP陽性である Protoparmeliopsis pruinosum アジアに分布する 本種と異なり白色の粉霜を欠くのではなく有する 本種と異なりK陽性である 本種と異なりC陽性である 本種と異なりKC陽性である 本種と異なりP陽性である Protoparmeliopsis verruculiferum 地衣体中央部の表面が小区画状疣状である 本種と異なり岩上生でない 本種と異なり地衣体中央部の表面に繊細な類白色の網目模様をあらわすのではなく全体が疣状 本種と異なりK陽性である 本種と異なりC陽性である 本種と異なりP陽性である Protoparmeliopsis baicaliensis 本種と異なり地衣体が帯緑色または帯緑黄色ではなく帯褐黄色~褐色である 本種と異なりP陽性である Protoparmeliopsis baranowii アジアに分布する 本種と異なり岩上生ではなく地上生である 本種と異なり基物に密着するという特徴を欠く 本種と異なりK陽性である 本種と異なりC陽性である 本種と異なりP陽性である Protoparmeliopsis sphaeroideum アジアに分布する 本種と異なり岩上生ではなく地上生である 本種と異なり基物に密着するという特徴を欠く 本種と異なりK陽性である 本種と異なりC陽性である 本種と異なりP陽性である Protoparmeliopsis hieroglyphicum アジアに分布する 本種より葉縁の裂片のサイズが小さい 本種より地衣体中央部の小区画のサイズが大きい 本種と異なり粉子器が帯褐色 本種と異なり粉子器が象形文字状 Protoparmeliopsis kotovii 本種と異なり岩上生でない 本種と異なりK陽性である 本種と異なりC陽性である 本種と異なりP陽性である Protoparmeliopsis garovaglii 本種と異なり岩上生でない 本種と異なりK陽性である 本種と異なりC陽性である 本種と異なりP陽性である Protoparmeliopsis riparium 岩上生地衣である 本種と異なり典型的には乾燥した日当たりの良い場所に生息するのではなく間欠的に湿る岩の露出部に生育する 本種と異なり地衣体が帯緑黄色~帯緑色ではなく帯赤褐色 本種と異なり地衣体に白色粉霜を有する