(仮訳)中国雲南省においてQuercus fabreiに関連するRhodoveronaea属新種の形態および系統学的評価
Yang, Y-Y. et al. 2025. Morphological and phylogenetic evaluation of a new species of Rhodoveronaea (Rhamphoriaceae, Rhamphoriales) associated with Quercus fabrei (Fagales) in Yunnan Province, China. Biodiversity Data Journal. Available at: https://bdj.pensoft.net/article/154654/ [Accessed July 19, 2025] 【R3-12991】2025/7/19投稿

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3行まとめ

中国雲南省においてQuercus fabreiの腐朽材に発生した菌を検討し、Rhodoveronaea querciとして新種記載した。
本種は無性世代のみが知られ、分生子柄が直線状または僅かに屈曲状で分枝せず、分生子形成細胞が末端生で屈曲し、分生子が狭卵状~楕円形でほとんどの場合1隔壁を有し、油滴を含むことなどで特徴づけられた。
Q. fabreiからのRhodoveronaea属菌の報告は初であり、ブナ目植物からの記録も2種目であった。
中国雲南省昆明市黒龍潭公園

(新種)

Rhodoveronaea querci Y. Y. Yang & Q. Zhao
語源…コナラ属の
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【よく似た種との区別】
Rhodoveronaea aquatica
中国に分布する
分生子柄が赤褐色
分生子柄が円筒形の直線状または屈曲状で分枝しない
分生子柄に隔壁を有する
分生子が淡褐色
分生子が狭倒卵状~楕円形
分生子に隔壁を有する
分生子に油滴を有する
ITS+nrLSU+nrSSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり陸生ではなく淡水生である
本種と異なりQuercus fabreiにおける発生が知られていない
本種より分生子柄のサイズが大きい
本種より分生子のサイズが大きい
ITS+nrLSU+nrSSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhodoveronaea hainanensis
中国に分布する
分生子柄が赤褐色
分生子柄が円筒形の直線状または屈曲状で分枝しない
分生子の形態が類似している
分生子のサイズが類似している
分生子が淡褐色
分生子が狭倒卵状~楕円形
ITS+nrLSU+nrSSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり陸生ではなく淡水生である
本種と異なりQuercus fabreiにおける発生が知られていない
本種と分生子柄の壁厚が異なる
本種と異なり分生子形成細胞が分生子柄一体型でない
本種と異なり分生子の隔壁数が1-2ではなく1-3
本種と異なり分生子に油滴を有するのではなく欠く
ITS+nrLSU+nrSSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhodoveronaea nieuwwulvenica
分生子柄が赤褐色
分生子柄が円筒形の直線状または屈曲状で分枝しない
分生子形成細胞が末端生
分生子形成細胞が分生子柄一体型
分生子のサイズが比較的類似している
分生子が淡褐色
分生子が狭倒卵状~楕円形
分生子に油滴を含む
ITS+nrLSU+nrSSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりQuercus fabreiにおける発生が知られていない
本種より分生子柄のサイズが大きい
本種と異なり分生子の隔壁数が1-2ではなく3
ITS+nrLSU+nrSSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhodoveronaea varioseptata
ITS+nrLSU+nrSSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくドイツ、チェコなどに分布する
本種と異なり有性世代が知られている
本種と異なりコナラ属ではなくクマシデ属植物などに生じる
本種と異なり分生子形成細胞に最大15のシンポジオ状の小歯を有する
本種と異なり分生子形成様式が全出芽型
本種より分生子のサイズが僅かに大きい
ITS+nrLSU+nrSSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される