2024年9月20日 (仮訳)形態形質および系統解析により明らかになった鉤状の子実層剛毛を有するベトナム産のPhellinus属1新種 Zhu, L. et al. 2018. Morphological characters and phylogenetic analysis reveal a new species of Phellinus with hooked hymenial setae from Vietnam. Phytotaxa. Available at: https://phytotaxa.mapress.com/pt/article/view/phytotaxa.356.1.8 [Accessed September 20, 2024] 【R3-12085】2024/9/20投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ベトナムにおいて熱帯雨林の被子植物の切り株に発生した菌を検討し、Phellinus vietnamensisとして新種記載した。 本種は担子胞子が無色卵状~広楕円形でかなり厚壁、子実層剛毛が鉤状であることなどで特徴づけられた。 分子系統解析では本新種がP. ellipsoideusグループに属することが確認された。 Vietnam, Lam Dong Province, Da Lat City, Bidoup Nuiba National Park (新種) Phellinus vietnamensis B.K. Cui 語源…ベトナム産の 【よく似た種との区別】 Phellinus setulosus(コブサルノコシカケモドキ) アジアに分布する 子実層剛毛が鉤状 本種と異なりベトナムではなくスリランカなどに分布する 本種と異なり担子胞子が無色ではなく無色~帯黄色 本種と異なり担子胞子が卵状~広楕円形ではなく球形~類球形 本種と異なり子実層剛毛に複数の根を有する Phellinus amazonicus ITS+nrLSU+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりベトナムではなくアマゾンなどに分布する 本種と異なり子実体が境界明瞭なクッション形 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS+nrLSU+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される ITS+nrLSU+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phellinus caribaeo-quercicolus 子実体が多年生 ITS+nrLSU+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりベトナムではなくキューバ、米国などに分布する 本種と異なり子実体が平らに広がる~傘状 本種と異なり担子胞子が無色~微かに帯黄色 本種と異なり担子胞子のメルツァー反応が多様である ITS+nrLSU+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phellinus castanopsidis アジアに分布する ITS+nrLSU+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりベトナムではなく中国などに分布する 本種と異なり子実体が一年生 本種と異なり子実体が背着生 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS+nrLSU+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phellinus ellipsoideus アジアに分布する 子実体が多年生 ITS+nrLSU+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりベトナムではなく中国などに分布する 本種と異なり切り株ではなく倒木の幹などに生じる 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり子実体が背着生 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい ITS+nrLSU+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phellinus gabonensis 子実体が多年生 ITS+nrLSU+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりベトナムではなくアフリカ中部などに分布する 本種と異なり子実体が平らに広がる~クッション形 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい 本種と異なり担子胞子が微かに帯黄色 ITS+nrLSU+EF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される