2025年3月28日 (仮訳)形態および複数遺伝子系統解析により明らかになった中国チベット産Clonostachys属の3新種とSesquicillium属の2新組み合わせ He, S. et al. 2025. Morphology and multi-gene phylogeny reveal three new species of Clonostachys and two combinations of Sesquicillium (Bionectriaceae, Hypocreales) from Xizang, China. MycoKeys. Available at: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11920821/pdf/mycokeys-115-043.pdf [Accessed March 28, 2025] 【R3-12652】2025/3/28投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国、チベット自治区においてAgeratina adenophoraとドクダミの葉から分離された菌について形態学的検討および分子系統解析を実施した。 Clonostachys linzhiensis、C. motuoensis、C. yadongensisの3新種を記載した。 また、Clonostachys属とSesquicillium属の関係を再検討し、2新組み合わせを提唱し、2種をシノニムとした。 中国チベット自治区ニンティ市メトク県 (新種) Clonostachys linzhiensis S.C. He, K.D. Hyde & Q. Zhao 語源…林芝産の 【よく似た種との区別】 Clonostachys aranearum 中国に分布する 分生子柄がverticillium類似である 分生子柄がモノネマである 分生子柄が直立する 分生子柄が無色 分生子柄が直線状または屈曲する 分生子柄表面が平滑 フィアライドがポリトレト型である フィアライドが末端生 フィアライドが無色 フィアライドがフラスコ形 フィアライド表面が平滑 フィアライドに隔壁を欠く 分生子が頂生する 分生子が無色 分生子が楕円形 分生子に隔壁を欠く ITS+nrLSU+tef1+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりエンドファイトではなくクモに寄生する 本種と異なり分生子柄の長さ/幅比が小さい 本種よりフィアライドの長さ/幅比が小さい ITS+nrLSU+tef1+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Clonostachys motuoensis 中国に分布する 植物の葉に生息する 分生子柄がverticillium類似である 分生子柄がモノネマである 分生子柄が直立する 分生子柄が無色 分生子柄が直線状または屈曲する 分生子柄表面が平滑 フィアライドがポリトレト型である フィアライドが末端生 フィアライドが無色 フィアライドがフラスコ形 フィアライド表面が平滑 フィアライドに隔壁を欠く 分生子が頂生する 分生子が無色 分生子が楕円形 分生子に隔壁を欠く ITS+nrLSU+tef1+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子柄の長さ/幅比が小さい 本種よりフィアライドの長さ/幅比が小さい ITS+nrLSU+tef1+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国チベット自治区ニンティ市メトク県 (新種) Clonostachys motuoensis S.C. He, K.D. Hyde & Q. Zhao 語源…墨脱産の 【よく似た種との区別】 Clonostachys linzhiensis 中国に分布する 植物の葉に生息する 分生子柄がverticillium類似である 分生子柄がモノネマである 分生子柄が直立する 分生子柄が無色 分生子柄が直線状または屈曲する 分生子柄表面が平滑 フィアライドがポリトレト型である フィアライドが末端生 フィアライドが無色 フィアライドがフラスコ形 フィアライド表面が平滑 フィアライドに隔壁を欠く 分生子が頂生する 分生子が無色 分生子が楕円形 分生子に隔壁を欠く ITS+nrLSU+tef1+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子柄の長さ/幅比が大きい 本種よりフィアライドの長さ/幅比が大きい ITS+nrLSU+tef1+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Clonostachys aranearum 中国に分布する ITS+nrLSU+tef1+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりエンドファイトではなくクモに寄生する 本種より分生子柄のサイズが小さい 本種よりフィアライドが短い ITS+nrLSU+tef1+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国チベット自治区シガツェ市ドモ県 (新種) Clonostachys yadongensis S.C. He, K.D. Hyde & Q. Zhao 語源…亜東産の 【よく似た種との区別】 Clonostachys krabiensis 分生子柄がモノネマである 分生子柄が直立する 筆状体を有する フィアライドが無色 フィアライドがフラスコ形または円筒形 フィアライドに隔壁を欠く 分生子が頂生する 分生子が無色 分生子が楕円形~長楕円形 分生子に隔壁を欠く ITS+nrLSU+tef1+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりエンドファイトではなく腐生菌である 本種と異なり有性世代が知られている ITS+nrLSU+tef1+rpb2+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Clonostachys viticola C. Torcato & A. Alves (新組み合わせ) Sesquicillium aquaticum (D.F. Bao, K.D. Hyde & Z.L. Luo) S.C. He, K.D. Hyde & Jayaward. 旧名:Clonostachys aquatica D.F. Bao (新組み合わせ) Sesquicillium shanghaiense (Zhi Yuan Zhang_ Y.F. Han & Z.Q. Liang) S.C. He_ K.D. Hyde & Jayaward. 旧名:Clonostachys shanghaiensis Zhi Yuan Zhang, Y.F. Han & Z.Q. Liang