2024年12月11日 (仮訳)形態および複数遺伝子系統解析により明らかになったパキスタン産の新種、Immersaria pruinosa Muhammad, SI. et al. 2024. Morphology and muti-gene phylogenetic analyses reveal Immersaria pruinosa sp. nov. (Lichenized Ascomycota, Lecideaceae) from Pakistan. Current Research in Environmental & Applied Mycology. Available at: https://creamjournal.org/pdf/CREAM_14_1_16.pdf [Accessed December 11, 2024] 【R3-12331】2024/12/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ パキスタンにおいて石灰岩に発生した地衣の一種を検討し、Immersaria pruinosaとして新種記載した。 本種は子器が帯黒褐色で扁平~僅かに凹形、子嚢胞子が小型、側糸が先端で分枝することなどで特徴づけられた。 本種はパキスタンから初めて報告されたImmersaria属地衣となった。 Pakistan, Gilgit Baltistan, Darel Valley (新種) Immersaria pruinosa M.S.Iqbal, Alla Ud Din, Khalid & Niazi 語源…粉霜の(子器の表面性状から) 【よく似た種との区別】 Immersaria ferruginea 岩上生地衣である 形態的に類似している ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンにおける分布が知られていない 本種と異なり石灰岩ではなく石英砂岩や花崗岩に生じる 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり子器が帯黒褐色ではなく黒色 本種と異なり子器が扁平~僅かに凹形ではなく扁平 本種より子実層の丈が低い 本種より子実下層の丈が低い 本種と異なり子実下層が淡褐色~暗褐色ではなく褐色 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり側糸が先端で分枝するのではなく分枝しない ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Immersaria aurantia 子器のサイズの範囲が重なる ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンにおける分布が知られていない 本種と異なり地衣体が帯灰褐色~褐色ではなく淡橙色~淡赤褐色 本種と異なり子器が帯黒褐色ではなく黒色 本種と異なり子器が扁平~僅かに凹形ではなく扁平または凹形 本種より子実層の丈が低い 本種と異なり子実上層が淡褐色~暗褐色ではなく緑色または緑褐色 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり側糸が先端で分枝するのでは分枝する 本種と異なり地衣成分として未知成分ではなくコンフルエンチン酸、”2′-O-methylmicrophyllinic acid”、”planaic acid”を含む ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Immersaria shangrilaensis 岩上生地衣である 本種と異なりパキスタンにおける分布が知られていない 本種と異なり石灰岩ではなく花崗岩に生じる 本種と異なり地衣体が帯灰褐色~褐色ではなく黄褐色 本種より地衣体の小区画のサイズが小さい 本種より子器のサイズが小さい 本種と異なり子実上層が淡褐色~暗褐色ではなく褐色 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり側糸が先端で分枝するのでは分枝する 本種と異なり地衣成分として未知成分ではなくコンフルエンチン酸、”planaic acid”を含む Immersaria athroocarpa 岩上生地衣である 子器のサイズの範囲が重なる ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンにおける分布が知られていない 本種と異なり石灰岩ではなく花崗岩に生じる 本種と異なり地衣体が帯灰褐色~褐色ではなく黄褐色~橙褐色 本種より地衣体の小区画のサイズが小さい 本種と異なり子器が帯黒褐色ではなく黒色 本種と異なり子器が扁平~僅かに凹形ではなく扁平 本種より子実層の丈が低い 本種より子実上層の丈が高い 本種と異なり子実上層が淡褐色~暗褐色ではなく褐色で稀に緑色 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり側糸が先端で分枝するのではなく分枝する ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 本種と異なり地衣成分として未知成分ではなくコンフルエンチン酸を含む Immersaria venusta 子器のサイズの範囲が重なる ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンにおける分布が知られていない 本種と異なり地衣体が帯灰褐色~褐色ではなく橙褐色 本種より地衣体の小区画のサイズが小さい 本種と異なり子器が帯黒褐色ではなく黒色 本種と異なり子器が扁平~僅かに凹形ではなく扁平 本種より子実層の丈が低い 本種より子実上層の丈が高い 本種より子嚢胞子のサイズが大きい ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される