(仮訳)イランにおけるFicus caricaの幹の潰瘍病の原因菌である新種Neocosmospora caricaeおよびN. metavorans
Bolboli, Z. et al. 2022. Neocosmospora caricae sp. nov. and N. metavorans, two new stem and trunk canker pathogens on Ficus carica in Iran. Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s11557-022-01834-9 [Accessed September 25, 2024] 【R3-12100】2024/9/25投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

イランにおいてイチジクの幹枯および枝枯病の原因となる2種のNeocosmospora属菌を検討した。
そのうち1種をN. caricaeとして新種記載し、もう1種を既知種のN. metavoransと同定した。
両種の病原性を接種試験により確かめた。
Iran, Fars Province, Estahban

(新種)

Neocosmospora caricae Z. Bolboli & Mostowf.
語源…Ficus carica
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Neocosmospora metavorans
イランに分布する
同じFicus caricaを宿主とする
宿主の幹や枝に生息する
宿主に楔形の壊死を伴う潰瘍病を引き起こす
ITS+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヒトの臨床検体からも分離される
本種と異なりタイプBおよびCではなくタイプCおよびDの潰瘍病を引き起こす
本種よりスポロドキア分生子が長い
ITS+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Neocosmospora petroliphila
ITS+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヒトの感染症に関連する
本種よりスポロドキア分生子が長い
本種よりスポロドキア分生子の頂部細胞が長い
本種よりスポロドキア分生子の頂部細胞が屈曲する
ITS+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Neocosmospora metavorans (Al-Hatmi, S.A. Ahmed & de Hoog) M. Sandoval-Denis & P.W. Crous
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Neocosmospora caricae
イランに分布する
同じFicus caricaを宿主とする
宿主の幹や枝に生息する
宿主に楔形の壊死を伴う潰瘍病を引き起こす
ITS+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヒトの臨床検体からも分離されるという特徴を欠く
本種と異なりタイプCおよびDではなくタイプBおよびCの潰瘍病を引き起こす
本種よりスポロドキア分生子が短い
ITS+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される