オーストラリア東部産の新規および興味深い岩上生Opegrapha属地衣

McCarthy, PM. 2022. New and interesting saxicolous species of Opegrapha (Ascomycota, Opegraphaceae) from eastern Australia. Australasian Lichenology. Available at: https://www.anbg.gov.au/abrs/lichenlist/Australasian_Lichenology.html [Accessed January 31, 2023]
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3行まとめ
  1. オーストラリアからOpegrapha australis、O. howeana、およびO. orariaの3新種を記載した。
  2. O. australisおよびO. orariaは同所的に分布し、海岸の珪質岩上に発生し、地衣体が不明瞭で薄い点などが共通していたが、子嚢胞子の形態が互いに異なっていた。
  3. O. howeanaはロード・ハウ島の亜熱帯林に生じ、地衣体が薄く帯緑灰色で、子嚢胞子が主に7隔壁であった。
掲載種 (5)
NEW(新種)
Opegrapha australis
P.M.McCarthy
語源…南の(全世界およびオーストラリアにおける南方に分布することから)
📍Australia, New South Wales, South Coast, Pooles Beach, 3 km S of Mystery Bay -36.31278, 150.13250地図で開く ↗
比較 (2)
↗
○同所的に分布する(オーストラリア)
○珪質岩に生じる
○地衣体が不明瞭である
○地衣体が薄い
○地衣体がかなり淡色
○地衣体がしばしば平らに広がる
○リレラが比較的幅狭く短い
○リレラが黒色
○リレラが固着する
○果殻が基部で閉じる
○子実層の丈がかなり低い
○子実層に油滴が散在しない
○子嚢がVaria型
○子嚢が円筒状棍棒形~円筒形
✕本種より子嚢胞子の幅が広い
✕本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(3-)5ではなく3(-4)
↗
○珪質岩に生じる
✕本種と異なりオーストラリアではなく北西ヨーロッパおよび南欧などに分布する
✕本種と異なり地衣体が顕著な淡紫色を帯びる
✕本種と異なり地衣体がしばしばモザイク状をなす
✕本種と異なり地衣体が平滑である
✕本種と異なり子器盤が永存的にスリット状である
✕本種より子実層の丈が高い
✕本種より子嚢胞子のサイズが大きい
✕本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(3-)5ではなく4–5(–7)
NEW(新種)
Opegrapha howeana
P.M.McCarthy
語源…(ロード・)ハウ(島)の
📍Australia, New South Wales, Lord Howe Island, Max Nicholls Track -31.51889, 159.05028地図で開く ↗
比較 (2)
↗
○子嚢胞子のサイズが類似している
○子嚢胞子の中位細胞が膨大する
○子嚢胞子の隔壁が類似している
✕本種と異なりオーストラリアではなくヨーロッパおよび北米などに分布する
✕本種と異なり主に石灰岩に生じる
✕本種と異なりリレラの末端が尖る
✕本種と異なり子器盤が広く露出する
↗
○オーストラリアに分布する
○地衣体の形態が一見類似している
○子器の形態が一見類似している
✕本種と異なり子実層に小粒が散在する
✕本種より子嚢胞子が短い
✕本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(5–)7ではなく(3-)5
NEW(新種)
Opegrapha oraria
P.M.McCarthy
語源…海岸の
📍Australia, Victoria, East Gippsland, Cape Conran Coastal Park, Banksia Bluff Camp -37.80083, 148.74167地図で開く ↗
比較 (3)
↗
○同所的に分布する(オーストラリア)
○珪質岩に生じる
○地衣体が不明瞭である
○地衣体が薄い
○地衣体がかなり淡色
○地衣体がしばしば平らに広がる
○リレラが比較的幅狭く短い
○リレラが黒色
○リレラが固着する
○果殻が基部で閉じる
○子実層の丈がかなり低い
○子実層に油滴が散在しない
○子嚢がVaria型
○子嚢が円筒状棍棒形~円筒形
✕本種より子嚢胞子の幅が狭い
✕本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3(-4)ではなく(3-)5
↗
✕本種と異なりオーストラリアではなく北半球などに分布する
✕本種と異なりほぼ常に石灰岩に生じる
✕本種と異なり子嚢がArthonia型である
✕本種と異なり子嚢が類球形~広棍棒形
✕本種と異なり子実上層がK+帯緑色
✕本種と異なり子嚢胞子が棍棒形
✕本種と異なり果殻がK+帯緑色
✕本種より粉子の幅が広い
↗
○オーストラリアに分布する
○岩上生のことがある
○肉眼的形態が類似している
○顕微鏡的形態が類似している
✕本種と異なり主に樹皮上および材上生である
✕本種より子嚢胞子のサイズが大きい
✕本種と異なり子嚢胞子が成熟後しばしば帯赤褐色になる
REC(オーストラリア本土新産種)
Opegrapha diaphoriza
Nyl.
比較 (1)
↗
○オーストラリアに分布する
○地衣体の形態が一見類似している
○子器の形態が一見類似している
✕本種と異なり子実層に小粒が散在するという特徴を欠く
✕本種より子嚢胞子が長い
✕本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(3-)5ではなく(5–)7
REC(ビクトリア州東部、ニューサウスウェールズ州南部新産種)
Opegrapha spodopolia
Nyl.
タグ
生態/多様性/保全