2025年1月9日 (仮訳)ウクライナにおけるBolbitius属およびConocybe属の新産種 Prydiuk, MP. 2024. New for Ukraine representatives of the genera Bolbitius and Conocybe (Bolbitiaceae, Basidiomycota). Ukrainian Botanical Journal. Available at: http://ukrbotj.co.ua/pdf/81/6/ukrbotj-2024-81-6-433.pdf [Accessed January 9, 2025] 【R3-12418】2025/1/9投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ウクライナ新産の種および変種としてConocybe ambigua、C. rickenii、Bolbitius titubans var. olivaceusを報告した。 また、既知種のC. macrocephala、C. macrospora、C. subpallida、C. subpubescensおよび1変種 (C. subxerophytica var. brunnea) についても新たな生育地を記録した。 ウクライナ新産の分類群については記載文、写真、スケッチを掲載した。 (ウクライナ新産種) Bolbitius titubans var. olivaceus (Gillet) Arnolds 【よく似た種との区別】 Bolbitius titubans(シワナシキオキナタケ) 顕微鏡的形質がいくぶん同一である 本変種より子実体のサイズが大きい 本変種より子実体ががっしりとしている 本変種より傘が僅かに暗色のオリーブ黄色~オリーブ褐色 本変種と異なり傘表面が明瞭な網目状~脈状 (ウクライナ新産種) Conocybe ambigua Watling 【よく似た種との区別】 Conocybe bispora 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり柄シスチジアが柄頂部にも分布しない Conocybe tetrasporoides 本種と異なり担子器が4胞子性 本種より担子胞子のサイズが小さい Conocybe macrospora 担子器が2胞子性 柄表皮の構造が類似している 本種より担子胞子のサイズが顕著に大きい 本種と異なり担子胞子が楕円形 Conocybe merdaria 担子器が2胞子性 柄表皮の構造が類似している 本種より担子胞子のサイズが顕著に大きい 本種と異なり担子胞子が楕円形 (その他掲載種) Conocybe macrocephala Kühner & Watling 【よく似た種との区別】 Conocybe tenera(コガサタケ) 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より担子胞子が厚壁 本種よりシスチジア頭部のサイズが小さい Conocybe juniana 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり子実体がアンモニア陽性ではなく陰性 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より担子胞子が濃色 本種と異なり担子胞子が厚壁 本種よりシスチジアの頭部のサイズがずっと大きい (その他掲載種) Conocybe macrospora (G.F. Atkinson) Hausknecht 【よく似た種との区別】 Conocybe pubescens 担子胞子の形態が類似している 本種と異なり担子器が4胞子性 Conocybe rickenii ウクライナに分布する 糞に発生することがある 形態的に類似している(混同されることがある) 担子器が2胞子性 担子胞子のサイズがほぼ同一 柄シスチジアが脛骨形 本種より子実体が明色で幼時オリーブ色を帯びる 本種と異なり柄シスチジアが柄の全長に沿ってではなく柄頂部のみに分布する (ウクライナ新産種) Conocybe rickenii (Jul. Schäffer) Kühner 【よく似た種との区別】 Conocybe siliginea 本種と異なり主に糞生ではなく主に地上生である 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり傘がオリーブ色を帯びない 本種と異なり傘に粘性を欠く Conocybe macrospora ウクライナに分布する 糞に発生することがある 形態的に類似している(混同されることがある) 担子器が2胞子性 担子胞子のサイズがほぼ同一 柄シスチジアが脛骨形 本種より子実体が暗色で幼時オリーブ色を帯びない 本種と異なり柄シスチジアが柄頂部のみではなく柄の全長に沿って分布する (その他掲載種) Conocybe subpallida Enderle 【よく似た種との区別】 Conocybe tenera(コガサタケ) 担子胞子のサイズが類似している 縁シスチジアの形状が類似している 本種より子実体が暗色 本種より担子胞子が濃色 本種より担子胞子が厚壁 本種と異なり柄シスチジアに脛骨形だけでなく瓶形や円筒形のものも顕著に混じるという特徴を欠く (その他掲載種) Conocybe subpubescens P.D. Orton 【よく似た種との区別】 Conocybe pulchella 形質が全体的に類似している 本種と異なり主に森林ではなく主に開けた場所に生息する 本種ほど子実体ががっしりとしていない 本種より担子胞子のサイズが大きい (その他掲載種) Conocybe subxerophytica var. brunnea Hausknecht 【よく似た種との区別】 Conocybe subxerophytica 本変種と異なりウクライナから知られていない 本変種より子実体のサイズが小さい 本変種ほど子実体ががっしりとしていない 本変種ほど襞の間隔が密でない Conocybe semiglobata 担子胞子のサイズが同程度である 本変種と異なり担子胞子が扁平でない