2025年4月17日 (仮訳)アルゼンチン、パタゴニアにおいてナンキョクブナ科植物に生じた有糸分裂の子嚢菌類の新記 Sánchez, RM. & Bianchinotti, MV. 2023. New records of mitosporic ascomycetes on Nothofagaceae from Patagonia, Argentina. Boletín de la Sociedad Argentina de Botánica. Available at: https://revistas.unc.edu.ar/index.php/BSAB/article/view/42019 [Accessed April 17, 2025] 【R3-12714】2025/4/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ アルゼンチンのパタゴニアにおいてナンキョクブナ科植物に発生した菌を検討し、6種を同定した。 そのうち5種はアルゼンチン新産種であり、Dwiroopa属、Pycnopeziza属、およびMonodictys paradoxaは新熱帯から初報告となった。 また、Bactrodesmium atrumとGilmaniella multiporosaは南米新産種となった。 (その他掲載種) Avettaea salvadorae (Petrak) Abbas & B. Sutton 【よく似た種との区別】 Avettaea alcornii 本種と異なり分生子形成細胞が全出芽型 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子が球形 本種と異なり分生子表面が疣状 本種と異なり分生子に非常に薄い永存性の粘液鞘を有する Avettaea philippinensis 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子が卵状~楕円形 本種と異なり分生子に成熟時鞘を欠く (南米、アルゼンチン新産種) Bactrodesmium atrum M.B. Ellis 【よく似た種との区別】 Bactrodesmium biformatum 同じナンキョクブナ属樹木に生じる 本種より分生子のサイズが小さい 本種より分生子が淡色 本種と異なり分生子が楕円形~棍棒形 本種と異なり分生子の隔壁数が3-9 Bactrodesmium traversoanum 本種より分生子柄が短い 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子が楕円形~棍棒形 Bactrodesmium nothofagi 本種より分生子のサイズが小さい 本種より分生子が淡色 本種と異なり分生子の隔壁数が5-8 (新熱帯、アルゼンチン新産種) Dwiroopa ramya Subramanian & Muthumary 【よく似た種との区別】 Dwiroopa lythri 本種より大分生子が短い 本種と異なり大分生子が類球形~楕円形 Dwiroopa punica 本種より大分生子が短い 本種と異なり大分生子が広楕円形 (南米、アルゼンチン新産種) Gilmaniella multiporosa Moustafa & Ezz-Eldin (新熱帯、アルゼンチン新産種) Monodictys paradoxa (Corda) S. Hughes 【よく似た種との区別】 Monodictys castaneae 南米に分布する 本種と異なり分生子基部が截断状 本種と異なり分生子表面が疣状 本種より分生子が少数の細胞からなる Monodictys glauca アルゼンチンに分布する 同じナンキョクブナ属樹木に生じる 樹皮に生息する 本種より分生子のサイズが小さい Monodictys pelagica 南米に分布する 樹皮に生息する 本種と異なり分生子柄が未分化である 本種と異なり分生子形成細胞が未分化である 本種より分生子のサイズが僅かに小さい 本種と異なり分生子が成熟時に完全に黒色になり隔壁が見えなくなる (南半球、新熱帯、アルゼンチン新産種) Pycnopeziza quisquiliaris (Ellis & Everhart) W.L. White & Whetzel