2025年1月9日 (仮訳)中国においてカラマツ属植物から分離されたPhaeobotryon属の新種および新産種 Zhu, Y., Liang, Y. & Peng, C. 2025. New species and records of Phaeobotryon (Botryosphaeriales, Botryosphaeriaceae) from Larix in China. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/139053/ [Accessed January 9, 2025] 【R3-12419】2025/1/9投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国においてカラマツ属植物の枯死した、あるいは枯死しつつある枝から分離された4種の菌を検討し、そのうち2種をPhaeobotryon laricinumおよびP. longiparaphysiumとして新種記載した。 本属菌のカラマツ属植物からの報告は初であり、両新種はいずれも有性世代は認められず、前者は分生子が暗褐色無隔壁、後者は側糸が長いことなどで特徴づけられた。 また、P. aplosporumおよびP. rhoisの新宿主としてLarix olgensisを記録した。 中国吉林省延辺朝鮮族自治州延吉市帽児山国家森林公園 (新種) Phaeobotryon laricinum Y.T. Zhu & Y.M. Liang 語源…カラマツ属の 【よく似た種との区別】 Phaeobotryon cercidis 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種と異なりカラマツ属ではなくハナズオウ属植物などを宿主とする Phaeobotryon negundinis 分生子に隔壁を欠く ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子のサイズがずっと小さい ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phaeobotryon quercicola 分生子に隔壁を欠く 本種と異なり分生子が暗褐色ではなく無色 Phaeobotryon spiraeae 分生子に隔壁を欠く ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子のサイズがずっと小さい ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phaeobotryon longiparaphysium 中国に分布する 同じカラマツ属植物を宿主とする ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子の長さ/幅比が小さい ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国河北省承徳市塞罕壩国家森林公園 (新種) Phaeobotryon longiparaphysium Y.T. Zhu & Y.M. Liang 語源…長い側糸の 【よく似た種との区別】 Phaeobotryon laricinum 中国に分布する 同じカラマツ属植物を宿主とする ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子の長さ/幅比が大きい ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Phaeobotryon aplosporum M. Pan & X.L. Fan (その他掲載種) Phaeobotryon rhois C.M. Tian, X.L. Fan & K.D. Hyde