(仮訳)新熱帯産の黒穂菌類の新種
Piepenbring, M. 2001. New species of smut fungi from the neotropics. Mycological Research. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0953756208619206 [Accessed September 26, 2025] 【R3-13201】2025/9/26投稿

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3行まとめ

新熱帯のボリビア、コロンビア、ベネズエラ、エクアドル、コスタリカから黒穂菌類の7新種を記載した。
これらの新種はシンジュガヤ属、カヤツリグサ科、ハタガヤ属、ヒユ属、スズメノチャヒキ属、Smallanthus属植物を宿主としていた。
各新種について光学顕微鏡と走査型電子顕微鏡により黒穂胞子の形態、胞子団の構造、宿主植物への感染様式を詳細に記載した。
Bolivia, La Paz, Prov. Sud Yungas, Chulumani, ca 5 km in the direction of Irupana, Apa Apa

(新種)

Aurantiosporium pallidum M. Piepenbring
語源…淡色の(黒穂胞子の光学顕微鏡下での色から)
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【よく似た種との区別】
Aurantiosporium subnitens
同じシンジュガヤ属植物を宿主とする
宿主の過形成された不稔小穂に胞子堆を形成する
黒穂胞子が橙色
黒穂胞子表面が平滑
黒穂胞子が二層壁
本種と異なり全小穂ではなく一部の小穂に感染する
本種と異なり胞子団が明瞭でない
本種と異なり黒穂胞子がかなり淡色という特徴を欠く
Aurantiosporium marisci
胞子団が明瞭である
本種と異なりボリビアではなく南アフリカなどに分布する
本種と異なりMariscus thunbergiiなどを宿主とする
本種と異なり黒穂胞子がかなり淡色という特徴を欠く
本種と異なり黒穂胞子に顕著な付属物を持つ
Colombia, Cundinamarca, Fómeque, National Parc Chingaza

(新種)

Kuntzeomyces ruizianae M. Piepenbring
語源…Rhynchospora ruiziana
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【よく似た種との区別】
Kuntzeomyces ustilaginoidea
南米に分布する
同じミカヅキグサ属植物を宿主とする
本種と異なりコロンビアではなくブラジルなどに分布する
本種より黒穂胞子のサイズが大きい
Bolivia, Santa Cruz, Ibañez, Santa Cruz, Lomas de Arena

(新種)

Moreaua bulbostylidis M. Piepenbring
語源…ハタガヤ属の
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【よく似た種との区別】
Tolyposporium rhynchosporae-cephalotis
新熱帯に分布する
同じカヤツリグサ科植物を宿主とする
本種と異なりハタガヤ属ではなくミカヅキグサ属植物などを宿主とする
本種より胞子団のサイズが小さい
Tolyposporium rhynchosporae
新熱帯に分布する
同じカヤツリグサ科植物を宿主とする
本種と異なりハタガヤ属ではなくミカヅキグサ属植物などを宿主とする
本種より胞子団のサイズが小さい
Ecuador, Pichincha, Cordillera Occidental, Pondona-Pundunan, volcanoe Pululahua, NE of Quito, vicinity of Equinoxial Monument

(新種)

Thecaphora amaranthicola M. Piepenbring
語源…ヒユ属に生息する
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【よく似た種との区別】
Thecaphora amaranthi
同じヒユ属植物を宿主とする
本種と異なりエクアドルではなくキューバなどに分布する
本種より胞子団のサイズが明らかに大きい
本種より黒穂胞子のサイズが明らかに大きい
Costa Rica, San José, Villa Mills, Estación Biológica Cuericí

(新種)

Thecaphora smallanthi M. Piepenbring, P. Hanson & J. Carranza
語源…Smallanthus属の
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【よく似た種との区別】
Thecaphora mexicana
本種と異なりコスタリカではなくメキシコなどに分布する
本種と異なり宿主がSmallanthus属でない
本種と異なり胞子団の中心に無色の不稔細胞を欠く
本種より胞子団のサイズが大きい
Thecaphora neo-mexicana
本種と異なりコスタリカではなくメキシコなどに分布する
本種と異なり宿主がSmallanthus属でない
本種と異なり胞子団の中心に無色の不稔細胞を欠く
本種より胞子団のサイズが大きい
Thecaphora polymniae
本種より胞子団のサイズが小さい
本種と異なり胞子団が2-4個の黒穂胞子のみで構成され不稔細胞を欠く
Bolivia, La Paz, Murillo, Valle del Río Zongo, 13.8 km north of the Cumbre

(新種)

Tilletia boliviana M. Piepenbring
語源…ボリビアの
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Bolivia, La Paz, Murillo, from the Cumbre de Yungas 11 km towards Unduavi

(新種)

Urocystis reinhardii M. Piepenbring, Quintana & Garret
語源…Walter Reinhard氏に献名
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