(仮訳)中国南部産の新種、Phlebiopsis lacerata
Xu, T-M. et al. 2020. Phlebiopsis lacerata sp. nov. (Polyporales, Basidiomycota) from southern China. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.440.4.2 [Accessed January 15, 2025] 【R3-12436】2025/1/15投稿

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3行まとめ

中国雲南省で採集された白色腐朽菌の一種を検討し、Phlebiopsis lacerataとして新種記載した。
本種は子実体が背着生~半背着生、担子胞子が楕円形、シスチジアが円錐形厚壁、1菌糸型で生殖菌糸に単純隔壁を有することなどで特徴づけられた。
分子系統解析ではP. crassaに近縁であったが、形態的には明確に区別可能であった。
中国雲南省普洱市景東イ族自治県無量山国家級自然保護区

(新種)

Phlebiopsis lacerata C.L. Zhao
語源…裂けた(子実層托の形状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Phlebiopsis crassa(カミウロコタケ)
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が褐色
本種と異なり子実層面が平滑~瘤状
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく狭楕円形
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phlebiopsis castanea(オオシワタケ)
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実層面が肉桂色~鮭肉色
本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく広ソーセージ形
本種と異なり担子胞子が僅かに厚壁
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phlebiopsis yunnanensis
中国に分布する
本種と異なり子実層面が平滑~歯牙状
本種よりシスチジアのサイズが小さい
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される