2025年1月17日 (仮訳)新種Phylloblastia iranicaとイラン新産種、および全世界のPhylloblastia属地衣の検索表 Kazemi, SS., Sipman, HJM. & Lücking, R. 2024. Phylloblastia iranica sp. nov. and a new record for the lichen biota of Iran, with a global key for Phylloblastia species. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/phylloblastia-iranica-sp-nov-and-a-new-record-for-the-lichen-biota-of-iran-with-a-global-key-for-phylloblastia-species/C610717CE9FA9DAF5926484739A2F3F2 [Accessed January 17, 2025] 【R3-12444】2025/1/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ イラン、ゴレスターン州のツゲ林においてDanae racemosaの葉に発生した地衣を検討し、そのうち一種をPhylloblastia iranicaとして新種記載した。 また、セイヨウツゲの葉からイラン新産種としてStrigula buxi、ゴレスターン州新産種としてGyalectidium caucasicumを報告した。 全世界のPhylloblastia属地衣の検索表を掲載した。 Iran, Golestan Province, Bandargaz, Bolbol mineral spring (新種) Phylloblastia iranica S. Kazemi, Lücking & Sipman 語源…イランの 【よく似た種との区別】 Phylloblastia pocsii 子嚢胞子の横隔壁数が常に1である 本種と異なり被子器が橙褐色~暗褐色ではなく淡褐色~暗褐色 本種と異なり裂芽を欠くのではなく有する 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子の長さが幅の約2-3倍ではなく約4倍 Porina aenea 日陰に発生する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 地衣体の色が類似している 被子器の色が類似している 本種と異なり子嚢が薄壁 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1ではなく3 本種と異なり側糸が永存性 本種と異なり側糸が密である (ゴレスターン州新産種) Gyalectidium caucasicum (Elenkin & Woronichin) Vezda トゲナシシロクボミサラゴケ 【よく似た種との区別】 Gyalectidium minus 本種より地衣体のサイズが小さい 本種と異なりハイフォフォアが葉縁にある (イラン新産種) Strigula buxi Chodat 【よく似た種との区別】 Strigula smaragdula(アオバゴケ) 形態的に類似している(長らくこの種のシノニムと考えられてきた) 本種より被子器のサイズが大きい 本種と異なり被子器が少なくとも部分的に地衣体に覆われる 本種より子嚢のサイズが大きい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種より”macroconidia”のサイズが大きい